内容説明
天明三年、みちのくを目指して長い旅へ出た菅江真澄は、同時に丹念な日記をつけ始め、村々の日常生活や民俗行事を克明に写しとった。旅の始めの第一巻は信濃から出羽へ、そして津軽・南部へ。「伊那の中路」「秋田のかりね」「外が浜風」など日記七編のほか、真澄の評伝と年表を収録。
目次
伊那の中路
わがこころ
くめじの橋
秋田のかりね
小野のふるさと
外が浜風
けふのせば布
著者等紹介
菅江真澄[スガエマスミ]
1754(宝暦4)年生まれ。生地は三河国渥美郡(愛知県豊橋市)といわれる。本名白井秀雄、幼名英二、後に菅江真澄と称す。江戸時代後半の旅行家。国学・本草学を学び各地を巡るが、1783(天明3)年より、長い旅に出て信濃、出羽、奥羽を経て、蝦夷地に渡る。その後、再び東北各地を旅し、それらの見聞は、70冊余りの日記や図誌として残され、当時の人々の暮らしを知る貴重な記録となる。1811(文化8)年より久保田城下(秋田市)に住し、秋田藩の地誌作成にも関わる。1829(文政12)年、地誌作成調査の旅先である仙北郡神代村(秋田県田沢湖町)で没する
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