内容説明
国を滅ぼされた皇女パトリシアと、彼女を助けた隣国の王太子クロード。結ばれない運命のもと深く愛し合う二人に、クロードの妹リセアネはヤキモキしていた。大国の皇帝グレアムに嫁ぐことになったリセアネは、二人の恋が実るよう、14才もの年の差のグレアムに後押しを願い出るが…「全てがうまく運んだ暁には貴女をもらおう」割り切った政略結婚ながら、聡明で頑張り屋なリセアネを愛しく思い始めていた彼の言葉に、リセアネの胸は高鳴って!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
27
前巻のナタリアを読んだ時には我儘で甘えん坊さんかと思っていたリセアネ姫が唯の我儘姫でなかったことにを知ってホッとしました。クロードといいナタリアといい兄姉妹と愛情深く育てられている育ちの良さってものが全文に漂っておりました。若い子なら絶対逃さないだろうラブストーリー。婆であっても・・・自分の本にしたいと思うほど。今ならKUです(^^)。そうそうあの一言も二言も多いクリス王子と振り回されている従者も登場してましたよ。2025/03/16
ぐっち
23
亡国の姫・パトリシアと、隣国のワガママ姫・リセアネのWヒロイン。どちらもお相手がどちらも甘々でよかったです。でも欲を言えば、一人ずつ読みたかったかな?姉のナタリアのお話もあるようで気になります。2018/12/30
陸抗
17
ナタリア姫と忠実な騎士の続編。姉にべったりだったリセアネ姫が、亡国の皇女ティアと出会う事で、互いによい刺激を受けて成長していくのは読んでいて気持ち良かった。戦争が絡むので、序盤の展開は重かったものの、終盤は周りが止めてくれと言うくらい甘かったし。次はエレノアが主役の話も読みたい。2018/09/17
ゆり
11
Web版既読。前作の『ナタリア姫』も良いのですがやはり私はこちらが好き。ダブルヒロインの友情と恋の物語は最強です。末っ子気質でちょっとわがままだけど素直で賢くのびやかなリセアネがティアと出会い困難を一緒に乗り切っていくうちに友情を結びお互い高めあって成長していくさまがとても好き。あとリセアネとグレアム王の政略結婚年の差カップルがぎこちなく距離を縮めてゆく様がとてもおいしい。ティアとクロードの恋も王道の身分違いでひたむきで切なくて胸を打たれる。最後のほうの甘々展開はお約束で幸せで何より。エレノア父娘も好き。2018/02/03
ちかぞお
9
これ読んだ後、無性に大和和紀先生の「ヨコハマ物語」を思い出したわ。タイプの違うヒロイン達が出逢って、お互いを補い合いながら成長する感じが似てるからかな?どっちかというと、ティアとクロードの話が切なくて、私は好きです。話は「ナタリア姫」の続きですが、まさか、あのアホ王子が再び登場するとは思いませんでした(苦笑) あの主従は一生あの調子なんだろうなー。ミカエルさん、ガンバレ…2017/10/08