出版社内容情報
医療・研究用には不可欠な規制薬物・麻薬。同時に、その横流し、密造、密輸、乱用による悪事も絶えることがなく、国際条約体制もその対応のために進化し続けている。麻薬をめぐって世界で起きた事例を軸に、国際社会の薬物対応の原点を理解する。麻薬をめぐって世界中で起きた事実の記録と、それぞれの時代に起こった事柄と対策、現状、未来に向けての課題を浮き彫りにする。世界中で無責任な薬物の娯楽目的の使用を合法化しようとする風潮を抑止するため、必読の書。多面的な麻薬の姿を改めて問い直し、現代に生きる鎮痛・治療の役割、20世紀以降の規制と戦争、現代社会における乱用と依存の問題までを網羅的に扱い、「なぜ麻薬は社会において危険とされるのか」「なぜ規制の対象となったのか」といった根本的な問いに迫り、読者が日常生活や社会問題を考えるうえで役立つ「リテラシー」としての麻薬知識を身につける手助けとなる、現代人必読の書。
【目次】