出版社内容情報
歯周病が認知症を引き起こす……。
近年の研究によって歯周病菌(ジンジバリス菌)がアルツハイマー型認知症を引き起こすことが明らかになっており、医療関係者の間では共通認識となりました。2021年には、歯周病菌の発生を阻害するジンジパイン阻害薬による臨床試験が進められ、歯周病の観点から認知症を予防するというアプローチがとくに注目されるようになりました。
本書は歯周病菌と認知症の知られざる関係を最新の研究をもとにわかりやすく解説すると共に、なぜ歯周病が認知症を引き起こすのか、そもそも歯周病とはどのような病気なのか、認知症の発症を防ぐためにどのようなオーラルケア&生活習慣の改善を行えばよいのかなどを紹介します。2025年には認知症患者が730万人にまで増えるといわれている日本社会。これからを生きる中高齢者にとって知っておくべき知識をまとめた1冊です。
内容説明
歯周病の放ったらかしが脳の萎縮(=もの忘れや記憶力低下)につながる。今日からでも遅くない!一生、若々しい脳を保つための認知症対策がよくわかる。歯周病を予防&改善するセルフケア法解説付き。
目次
第1章 お口の健康と脳の老化はつながっている!歯周病と認知症の驚くべき関係
第2章 認知症にならないために知っておくべき!歯周病ってどんな病気?
第3章 最新の研究でわかった!最恐の歯周病菌がアルツハイマー病を引き起こす
第4章 症状の進行を止めることも期待されるアルツハイマー病治療薬の最新事情
第5章 歯周病を予防&改善するプロが教える正しい歯磨き方法
第6章 歯周病菌に負けない体づくり!正しい食生活で免疫力を上げよう
著者等紹介
福田真一[フクダシンイチ]
福田デンタルクリニック院長。医学博士。1959年、兵庫県神戸市生まれ。栄養科学研究所(当時)の所長・蓮田康弘氏、日本綜合医学会の元会長・甲田光雄氏に師事する。すべての医療の根幹に「心と食事の改善が必要」という考えのもと、欧米にわたり多数の大学の卒後研修を受ける。93年、「福田デンタルクリニック」を開院。「歯科医療は歯を診るのではなく、患者さん自身を診る」を診療方針の基本とする。口腔医療と全身疾患の関係を研究した「トータルヘルスケア・コーチング(福田式11箇条)」を取り入れ、患者様に提案。スタッフ全員に食養指導士の資格保有を義務付け、食養について専門的なアドバイスを行っている。2011年には医療者が必ず直面する「命」の問題に日本神道の観点から向き合うために、春日大社の宮司として知られた葉室頼昭氏指導のもと、ー般財団法人大阪国学院にて神職資格を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。