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内容説明
いつ内地に帰れるだろう。このシベリアでは絶対に死にたくない―32メートルの絵巻物として保存された郵便局勤務だった若者の記録。
目次
第1章 夢多き学生時代から軍隊へ(シベリア抑留者の想い出“はじめに”;家業との葛藤;山形県村山市楯岡町役場勤務 ほか)
第2章 厳しかった満州の軍隊(釜山港;朝鮮の風景;軍用列車で北へ ほか)
第3章 終戦からシベリアの抑留・強制労働(シベリア抑留;シベリア鉄道;ソ連国内では厳重な線路の警戒網 ほか)
シベリア抑留についての解説・資料編
著者等紹介
澤田精之助[サワダセイノスケ]
1921年、山形県村山市楯岡生まれ。楯岡町役場勤務を経て仙台逓信講習所入学。1941年に徴兵、1942年に満州黒河省に下士官候補生として奉天第549通信教育隊に配属される。1945年の敗戦後、シベリア抑留。シベリア鉄道でカラガンダ収容所に送致され炭鉱で働く。1948年、舞鶴に帰還後、山形県村山市村山郵便局に勤務。復員後、書道を為し、1975年には第2回山形県総合書道展で最初の県知事賞を受賞。『シベリア抑留者の想い出』の制作を継続し、1984年に完成させる。1985年没
下山礼子[シモヤマレイコ]
1950年、山形県村山市楯岡生まれ。澤田精之助の姪。10歳の時に父と観た映画『人間の條件』(小林正樹監督)に描かれた「戦争における人間性」に衝撃を受ける。学生時代には遠く離れたシベリア鉄道の旅に思いを馳せた。2015年、澤田精之助作の絵巻物に出会い、シベリア抑留の史実に触れ、叔父と父からの大切なメッセージに気づく。2019年、自宅(澤田精之助の生家に隣接)に「小さな小さな平和祈念館」を開設。「命・戦争・平和」について語り継ぐ活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。