出版社内容情報
「話すのが苦手」「人前で緊張してしまう」「どうすれば心に響く言葉を届けられるの?」──そんな悩みを持つ人にこそ、この本は最適です。著者・小田全宏氏は30年以上、全国で7,000回以上の講演を行い、延べ100万人以上に「言葉の力」を伝えてきたスピーチの達人。本書は、特別な人や特別な場面のためだけの本ではありません。むしろ、日常の一言こそが人の心を動かすスピーチであるという視点から書かれています。
冒頭で紹介されるエピソードは、結婚式で不器用に「幸せになってください」とだけ語った新婦の叔父の話。そのたった一言が会場を涙で包みました。大切なのは「上手な言葉」ではなく、「誠実な思い」なのです。この本は、そうした“想いの力”を引き出し、日常の言葉を輝かせるための実践書です。
ポイントは3つ。「完璧に話そうとしない」「自分の想いを明確にする」「届けたい相手を思い浮かべる」。本書では、たった3分で想いを伝える“黄金の構成”──エピソード→理由→結論──を提案。さらに「緊張をやわらげる方法」「視線・間・声の使い方」など、今日から試せる工夫も紹介しています。
スピーチは、結婚式や会議だけではありません。「ありがとう」「大丈夫」「お疲れさま」──その一言で誰かの心を救えることがあります。話すことは、生き方の表れ。自分の過去を語れば、誰かに勇気を与え、未来を言葉にすれば、自分自身の人生も動き出します。
本書は、テクニック本ではありません。大切なのは“在り方”です。「どんな想いで、誰に届けたいのか」を問い続けることで、自然と人を動かす言葉が生まれます。うまく話そうとしなくても大丈夫。この本は、「あなたの中にすでにある力」を信じ、引き出してくれる一冊です。
「人前で話すのが怖い」「言葉に自信がない」──そんなあなたにこそ読んでほしい。3分の言葉が、人の人生も、自分の未来も変える力を持っている。その感動を、ぜひ本書で体験してください。
【目次】
はじめに
・スピーチは特別な場面だけじゃない
・あなたの言葉が誰かの人生を変える
序章 なぜ人前で話すとき緊張するのか
・「うまく話そう」と思うほど伝わらない理由
・スピーチは技術より「在り方」が大切
第1章 まずやってほしい3つのこと
スピーチは「完璧に話す場」ではなく「想いを届ける場」
①どんな想いを誰に届けたいかを明確にする
②あらすじを「エピソード→理由→結論」で組み立てる
③「完璧」より「本気」で話す
第2章 人を動かすための基本
人を動かす3つの力「エトス(信頼)・パトス(情熱)・ロゴス(論理)」
・誠実さが最大の説得力
・スピーチは“どれだけ話したか”ではなく“どれだけ届いたか”
第3章 3分で伝える黄金の構造
・エピソード→理由→結論の“黄金構成”
・なぜ「3分」なのか?
・感情を揺さぶる言葉の選び方
・あなたのスピーチを一瞬で強くする方法
第4章 声・間・表情の力
・「あー」「えー」をなくす話し方
・聴き手と一体になるための第一声
・視線と間の取り方
・声に気持ちをのせるテクニック
第5章 話すことで人生が動く
・話すことで「自分の言葉」が見えてくる
・語ることで自分を編み直す
・スピーチは誰かへの贈り物であり、未来への祈り
第6章 誰かの心に火を灯すために
・あなたの話で誰かが救われる
・言葉は人と人を結ぶ“ご縁の橋”
・誰でも必ずできる「今日からの一歩」
おわりに
・言葉を生かすのは「間」と「声」
・あなたの声が未来を守る



