出版社内容情報
非業の死から13年後、現世に蘇った魏無羨。かつて水と油の関係だった藍忘機と再会するが、なぜか彼はそばを離れようとせず――。
内容説明
かつて「悪の道に堕ちた」と人々から恐れられた魏無羨は、すべてを失い非業の死を遂げた。しかし、それは自らの信念を貫いた証だった。それから13年後―別人の体に召喚され、思いがけず現世に蘇る。正体を隠し過去と決別しようとするが、よりによって少年の頃から文武を競い合った宿命の相手、藍忘機と再会してしまう。自由奔放で快活な魏無羨と、品行方正で寡黙な藍忘機。前世の記憶の中では衝突してばかりいたはずなのに、なぜか彼はそばを離れようとせず―。あの日の旋律が再び二人を巡りあわせる。世界が熱狂する中国BLファンタジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
75
アニメ・ドラマ未見。(そして現在、嵌り、アニメ視聴中)原作では時系列をシャッフルする形になっている為、「何故、朗らかな魏無羨は夷陵老祖となったか」、「そして如何なる事情で人々から蛇蝎の如く、忌み恐れられるようになったのか?」を探る一種のミステリーにもなっている。一方、吸魂する○○やSAN値直葬な〇などのホラー描写も冴えています。それにしても「魏無羨の魂は様々な苦しみを味わった」や「江澄に消えない戒鞭の跡がある」や「江公主は魏無羨だと思わしき人物が居次第、尋問・拷問に掛ける」とかが書かれているのが不穏過ぎ!2021/09/12
☆よいこ
69
BL武侠ファンタジー。大悪党として死んだ魏無羨(ウェイウーシェン)魏嬰(ウェイイン)夷陵老祖(いりょうろうそ)が13年の死の眠りから覚める。断袖(だんしゅう)で虐められて絶望した莫玄羽(モーシェンユー)は自らの体を献舎(けんしゃ)し、ウェンインを召喚した。莫家に左腕の怪異が現れ、ウェンインはかつての同士、藍忘機(ランワンジー)藍湛(ランジャン)含光君(がんこうくん)と再開する。ウェンインは正体がバレる前に逃走するが、左腕の怪異の謎を解くためにランジャンと同行することになる▽友人が沼にハマったので布教された2023/06/21
優輝
69
アニメから入ったけど小説版おもしろ!ꉂ(ˊᗜˋ*) 海外小説はハリーボッター以外ほとんど読んでこなかった上に 中国小説初挑戦でした BL本ですがこの巻はほとんど要素感じず いい意味で楽しい中華ファンタジー?みたいに読めました 最後ホラー展開やないかいと思いつつ次巻へ あと中国人名に少し苦労しましたが慣れると気になりませんね とりあえず藍湛居ないまま話が進んでく(苦笑)2021/08/13
やっと目が覚めた
68
アニメ&陳情令履修済。帯「時を超えた、運命の再会」13年の時を経て、莫玄羽の復讐の為、献舎で蘇った魏無羡が様々な謎に巻き込まれていく。含光君こと藍湛がなぜ魏嬰と分かったか?知りたいよねーきっと出てくる筈!所々に描写のある、相手を察して多くを語らない所が美徳だなぁと思うけど、私はたぶん金凌のようにスパッと言ってしまいそう(笑)藍湛に仕掛けてた、あれこれの詳しい内容が読みたいなぁ😍2021/06/11
崩紫サロメ
57
『陳情令』未見、ラジオドラマちょっとだけ、原作を楽しむ、ということで。最近中国ドラマ→原作ということが多く、どうしてもドラマの背景確認のような感じになり、それはそれで楽しいが、原作として楽しむ機会は喪失してしまったな、と思い、『魔道祖師』は原作を先に読めてよかった。特にこういうファンタジーものは現実では起こりえない映像をどのように思い描くかというのも醍醐味。人物描写も活き活きしてる。素面に見えてしっかり酔っている藍忘機に出先なので笑いを堪えるのが辛かった。続きが楽しみ。2021/10/15