内容説明
物理現象は均一化に向かうのになぜ人間社会には差異化が生じるのか。自然界はエントロピー増大(均一化・一様化)の法則で動くのに、人間社会にエントロピー的減少(差別・隔離・格差)が生じるのはなぜなのか。エントロピーの概念を援用して社会・教育・福祉を考察し、わたしたちのあるべき姿を問う。
目次
第1章 自然界のエントロピー(物理的現象の変化;物理的現象の変化の方向性;自然界における変化;自然界における変化の方向性)
第2章 生物と地球のエントロピー(生物のエントロピー;地球のエントロピー)
第3章 社会と政治のエントロピー(パターン1;パターン2;パターン3)
第4章 差別のエントロピー(隔離と差別;社会・政治のエントロピー的変化の方向性;反差別に向けたエントロピー的考察;最近の社会問題に関するエントロピー的考察;助け合う共生社会へ)
著者等紹介
松田次生[マツダツギオ]
1946(昭和21)年、熊本県生まれ。九州大学理学部卒業、同大学院教育学研究科修士課程修了・博士課程中退後、福岡県立の盲学校、養護学校、高等学校の教員(理科)を経て、2005年西九州大学大学院健康福祉学研究科修了。その後同大学に勤務、2018年退職。大学では主に福祉教育、ボランティア学、障害学に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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