内容説明
日本人とキリスト教、復活と転生、同伴者、厳父と慈母、そして弱者の罪の救いと、悪。『深い河』の磯辺とその妻、大津、美津子、沼田、木口、塚田それぞれを支柱とし、『沈黙』をはじめとした数多の遠藤作品を繙きながら独自の視点で遠藤のカトリシズムを追究する。遠藤文学における弱者と絶対的な悪、罪、そして神の姿とは―。
目次
第1章 復活と転生―磯辺と妻の場合
第2章 厳父と慈母・罪と悪―大津と美津子の場合
第3章 同伴者―沼田の場合
第4章 罪と救い―木口と塚田の場合
第5章 たまねぎと復活―それぞれのインド
著者等紹介
新木安利[アラキヤストシ]
1949年、福岡県椎田町(現・築上町)に生まれる。北九州大学文学部英文学科卒業。元図書館司書。1975年から松下竜一の『草の根通信』の発送を手伝う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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