内容説明
西郷隆盛に重用され、「江戸無血開城会談」に陪席。福岡を「雄県」へと導いた大村藩士渡邉清の生涯。秋月の乱、福岡の変、西南戦争―。次々と発生する士族反乱に対処する傍ら、明治政府に先立って先進的なコレラ対策を実施し、多くの県民の命を救う。また、県立福岡医学校(のちの九州大学医学部)を創立するなど、福岡発展の礎を築いた大村藩士渡邉清初の評伝。
目次
幕末の大村藩と渡邉清
維新後の奥羽復興、そして佐賀の乱
福岡県令就任と揺れる九州・萩
西南戦争と渡邉県令
福岡県庁移転と第一回県議会
西洋医学教育とコレラ対策
中央に立つ
弟昇と長女筆子、二女文子
著者等紹介
後藤惠之輔[ゴトウケイノスケ]
長崎大学名誉教授、工学博士。1942年福岡県生まれ。70年九州大学大学院博士課程満期退学、のち九州大学助教授、長崎大学教授を経て、2008年定年退職。防災、地球衛星観測、地盤工学、環境問題、福祉工学、産業遺産、感染症などに関わる。建設省、運輸省、国鉄、日本道路公団、長崎県、大村市などの各種委員を務め、市民活動も軍艦島研究同好会代表などと多彩(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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