内容説明
近代化産業遺産や宿場町、土地に息づく信仰や伝説まで。若松・八幡東・八幡西・戸畑区を50のエリアに分け、各地の史跡を丹念に紹介。普段歩いている路地、いつも渡る川、何気なく眺めているあの山にも…少し足をとめると、豊かな歴史の痕跡が見えてくる。
目次
1 若松区(モダンな建物群が残る若松南海岸通り;若松の由来と黒田家ゆかりの寺 ほか)
2 八幡東区(到津荘から九州鉄道まで歴史の詰まった町;国境の町・高見と槻田地区 ほか)
3 八幡西区(福岡藩最大級の宿場・黒崎宿;長崎街道と曲里の松並木 ほか)
4 戸畑区(中原に「教育ユートピア」を作った安川家;道真ゆかりの地・天籟寺 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
templecity
9
北九州市の歴史の本。言わずと知れた日本最初の本格的製鉄所である八幡製鉄所が設立されたことでも有名だが筑豊の石炭産地と近いこと洞海湾の港があったことなどが多数の立候補地から選定された。大戦末期の8月8日に八幡大空襲により2千人以上が犠牲になり遺体が山積みでだびに付された。製鉄所を囲むように軍用道路が作られ山の上には砲台があった。原爆投下のターゲットであったが当日の天候不順により長崎に代わりに投下されたのは有名な話。明治維新後の発展と大戦の歴史とは切り離せない地である。 2021/12/05
kaz
0
意外と馴染みがないエリアなので、あまりピンと来ない。麻生氏の家系が鎌倉時代の初めまでさかのぼることができ、南北朝動乱期には遠賀郡を実質的に支配していたというのは驚いた。図書館の内容紹介は『普段歩いている路地、いつも渡る川、何気なく眺めている山…。北九州各地の史跡を丹念に紹介。筑前編は、若松・八幡東・八幡西・戸畑区を50のエリアに分け、近代化産業遺産から信仰や伝説まで、豊かな歴史の痕跡をたどる』。 2021/02/04