内容説明
子どもも里親も幸せに。里親としての心構えから、実親との関係、学校のこと、病気や事件・事故への対応、財産問題まで―弁護士や児童精神科医、経験豊富な里親らが、日本の里親養育の現状や最新の法改正にも触れながらわかりやすく解説します。
目次
総論
里親と里子
親権と里親の権限
養子縁組
ショートステイ・一時保護
個人情報の保護
実親
児童虐待・不適切養育
病気・けが・事故・保険
学校生活・教育
消費活動・契約など
自立支援
非行
財産問題
児童相談所との関係
里親支援
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
7
里親最先端の地、福岡から。冷静かつわかりやすい内容。2019/10/22
watershed
2
基本的なことがよくわかる。(1)子どもの成長には特定の大人との愛着関係が大事。(2)養子とは異なり、里子の親権は実親にあるので、里親のできることには色々と制約がある。(3)里親は、児童相談所、弁護士、医療関係者等との協力関係が重要。(4)実親の話をするのも里子の成長段階に合わせた対応がポイント。ドラマみたいに1回告白すれば終わりではない。 里親のための研修や相談体制は実親のでも役に立つと感じた。2019/11/22
ksm
1
里親の方にとって大切な情報がわかりやすくまとめられた1冊。しかも、最初に子どもの権利条約や子どもの意見表明権について書かれていて、里親が【子どものための】制度であり、全体を通して子どもの最善の利益が意識されていてよかった。トラウマや発達障害についての記述も少しあって、それもよかった。里親が子どもに適切な対応をするために、必要な知識だと思うから。でも詳細はなかったから、”子どもの行動の背景としてのトラウマ理解やそれへの対応法、発達障害を持った子への関わり方”とか、より実践的な内容について続編が出てほしいな〜2020/02/19
N.Y.
0
里親にまつわる弁護士・実務家らしい法律等に基づいたきっちりとした整理がされていて非常に勉強になった.児相と話をしていると,きっかりしているようで,結局ほんわりしていて(それが悪いとは言わないけど)分からなかったことが分かった.児相の職員の方にも紹介しました.2019/12/19