内容説明
16世紀の手刺繍された財布から、戦時中の幾度も手直しして使われていたカバン、2000年代の高級ブランド・バッグに至るまで、バッグはユーザーたちのニーズや願望を反映すると同時に、ファッションに対する姿勢も変えてきた。本書では、黎明期の皮革製ポーチから、現代でも人気のある贅沢な逸品まで、ヴィクトリア&アルバート博物館の世界的に有名なコレクションを中心に、バッグの歴史的背景や物語を紹介している。
目次
第1章 腰帯のポーチと財布―14‐15世紀
第2章 小袋、財布、スイート・バッグ―16‐17世紀
第3章 ポケット、財布、道具袋―1700‐1790年
第4章 レティキュール―1790‐1830年
第5章 袋、財布、シャトレーヌ―1830‐1880年
第6章 ハンドバッグ―1880‐1918年
第7章 ダンス・バッグ、クラッチバッグ、メイク・ドゥ&メンド―1918‐1945年
第8章 ニュールック、ショルダーバッグ、デザイナーズ・ハンドバッグ―1945‐2000年
第9章 メンズ・バッグ、トート、ミニ・バッグ―2000年代‐現在
著者等紹介
和田侑子[ワダユウコ]
早稲田大学社会科学部卒。書籍編集者を経て翻訳者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
21
「ヴィクトリア&アルバート博物館のバッグコレクションから読み解く西欧700年のバッグ史」というわけで、ずらりと並んだバッグの歴史を楽しめます。洋服にポケットが生み出される18世紀以前には、生活のこまごまとしたものを収めるために必要不可欠なものだったバッグが進化して行く過程は楽しくも美しいものでした。2022/02/23
ごへいもち
17
読友さんご紹介本。画像だけ楽しみました。いただけるとしたら実用性を無視してクリーム色地の小花柄のWaldybag(^^♪「hand-painted-floral-waldybag」2022/03/13
belle
7
図書館の新刊棚より。見るだけでも面白そうなので借りた。手の込んだ美しいバッグはヴィクトリア&アルバート美術館のコレクション。バッグの歩んだ道を知ることが出来た。さて、こんなバッグたちを持ったらお洒落だし、楽しく歩けるだろう。2021/07/09
kaz
1
ゴテゴテとした飾りがついていないバッグが珍しいのか、それともいろいろな飾りや模様があるバッグがコレクションされているだけなのか。おそらく、ごく普通の袋はコレクションされなかっただけなのだろう。図書館の内容紹介は『14-15世紀の皮革製ポーチから、現代でも人気のある贅沢な逸品まで、ヴィクトリア&アルバート博物館の世界的に有名なコレクションを中心に、バッグの歴史的背景や物語を90点以上の画像とともに紹介する』。 2021/08/27