内容説明
どの分野であれ、知の世界システムの周辺に位置づけられている日本。この実力不相応な扱いに異議を唱え、グローバルな知の生産・流通・消費の政治学を明らかにする。
目次
第1部 知の世界システム(総論―ネイティヴの人類学の射程;ネイティヴの人類学者―内外の日本研究を中心に;人類学の世界システム―世界の人類学的共同体における日本とアジア)
第2部 文化人類学と民俗学(柳田国男の「世界民俗学」再考;日本民俗学の脱国民(脱土着)化にむけて
人類学的フィールドワーク再考―日本民俗学を鏡として)
第3部 日本の表象(民族誌の逆さ読み―アメリカ人論としての『菊と刀』;アメリカの教科書の中の日本―写真とテキスト)
著者等紹介
桑山敬己[クワヤマタカミ]
1955年東京生まれ。文化人類学者。東京外国語大学(英米語学科)卒業。同大学院(地域研究科)修士課程を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(人類学部)に留学。1989年に博士号(Ph.D.)を取得後、1993年までヴァージニア・コモンウェルス大学助教授。2003年より北海道大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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