内容説明
ヨーガ療法とは、面接によって心身のどこの部分が根本的に壊れているのかを見立てるアセスメントからはじまり、人間の構造論を深く理解し、理想的人間存在へと導くことである。本書では、これら人間構造論である「タイティリーヤ・ウパニシャッド由来の人間五蔵説」と「カタ・ウパニシャッド由来の人間馬車説」の概要や、ヨーガ療法の歴史と基礎理論についても理解を促し、その指導法と順序について紹介。人間機能の回復法のいくつかの技法も分かりやすく丁寧に解説している。
目次
第1部 背景理論編 人間構造論と機能論(ヨーガ療法とは何か?;人間構造論と機能論)
第2部 実践技術編 ヨーガ療法アセスメント(YTA)(ヨーガ療法における見立てと指導原理;ヨーガ療法士のための人間の真贋判定法/ヨーガ療法アセスメント(YTA))
第3部 実践技術編 各鞘におけるヨーガ療法アセスメント(YTA)とヨーガ療法インストラクション(YTI)(食物鞘におけるヨーガ療法アセスメント(YTA)とヨーガ療法インストラクション(YTI)
生気鞘におけるヨーガ療法アセスメント(YTA)とヨーガ療法インストラクション(YTI)
意思鞘におけるヨーガ療法アセスメント(YTA)とヨーガ療法インストラクション(YTI)
理智鞘におけるヨーガ療法アセスメント(YTA)とヨーガ療法インストラクション(YTI)―顕在化している知性・感性作用と顕在化している記憶が対象
歓喜鞘におけるヨーガ療法アセスメント(YTA)とヨーガ療法インストラクション(YTI)―歓喜鞘/我執・心素(チッタ)/忘却された記憶)
第4部 まとめ(ヨーガ指導と有害事象)
著者等紹介
木村慧心[キムラケイシン]
1947年群馬県前橋市生まれ。1969年東京教育大学理学部卒業。スワミ・ヨーゲシヴァラナンダ大師より聖名(ギヤーナ・ヨーギ)を拝受して得度し、ラージャ・ヨーガ・アチャルヤ(阿闍梨)となり、ラージャ・ヨーガ指導を開始。2019年2月世界保健機関(WHO)伝統医療・統合医療部局が開催した“ヨーガ指導基準策定委員会”委員20名の一員として招聘され、指導基準を策定。2019年6月ヨーガの普及と発展に多大な貢献をした海外2名の内の一人として第1回インド首相賞を授与されている。現在、ヨーガや内観法をもとにヨーガ療法士養成講座等の研修会、講演活動等に従事。一般社団法人日本ヨーガ療法学会理事長/日本アーユルヴェーダ学会理事/日本ヨーガ・ニケタン代表/一般社団法人日本統合医療学会理事/米子内観研修所所長/アジアヨーガ療法協会(AYTA)等役職多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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