内容説明
指輪は、宝飾類のなかでもとりわけパワフルに人の心を揺さぶり、愛情、忠誠心、追悼、信仰のシンボルとして古くから身につけられてきました。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の世界的に有名なコレクションに着目した本書は、中世に着用された、彫刻的な宝石をとりつけたバンドから、アールデコの傑作や1950年代のみごとな原石の「岩」、現代の宝石職人の手になる革新的芸術品まで、指輪の進化について物語ります。
目次
第1章 1200‐1500年
第2章 1500‐1700年
第3章 1700‐1820年
第4章 1820‐1900年
第5章 1900‐1950年
第6章 1950年‐現在
著者等紹介
チャーチ,レイチェル[チャーチ,レイチェル] [Church,Rachel]
ヴィクトリア&アルバート博物館の彫刻・金属細工品・陶磁器・ガラス工芸品部門の専門職員で、指輪のコレクションに特別の責任を持っている。宝石に関する著述や講演を行い、ウィリアム&ジュディス・ボリンガー・ジュエリー・ギャラリーの再展示に携わる。ヴィクトリア&アルバート博物館が所蔵するギルバートコレクション中のゴールドボックスに関する寄稿をはじめ、同博物館の出版物の多くに寄稿している
和田侑子[ワダユウコ]
早稲田大学社会科学部卒。書籍編集者を経て翻訳者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ごへいもち
18
読友さんのご紹介本。この指輪を嵌めたらお茶もこぼしそう、着替えも服を破きそうで無理、みたいな物も。どれか一つ貰えるとしたら、なんて考えるのは楽しい。2021/01/23
くさてる
16
ヴィクトリア&アルバート美術館の指輪コレクションを年代順に紹介し、解説したもの。時代の流れに応じて指輪の意味することが変化していく過程が面白かった。どの時代にちばん惹かれるか人によって好みが別れそう(わたしは1900-1950年あたり)。とてもじゃないけど実際に身に着けることはおろか、見ることもできそうにないものばかりなので、ながめるだけでも楽しかったです。2020/06/06
和草(にこぐさ)
8
目の保養。2021/01/08
takao
2
ふむ2023/07/01
kaz
1
タイトルどおり。指輪の変遷が興味深い。時代が経つに従って技巧のレベルが上がっていくのがよくわかる。近年になってからの現代彫刻のようなものへの変化の仕方も面白い。尤も、自分が指輪をしないため、感動まではしない。 2020/06/14