出版社内容情報
ある日、目の前に現れたのは本から出てきた「赤毛のアン」だった!
本の中の世界に入れるようになった11歳のティリーは
親友と、大好きな登場人物たちといっしょに思いがけない冒険に挑む。
立ちはだかる怪しい男、謎の秘密結社、そして家族の過去--一体どうなる??
イギリスでシリーズ累計30万部の<名作文学×ファンタジー>シリーズがついに邦訳!
知っていても、知らなくてもとっても面白い! 数々の名作が登場!
赤毛のアン、不思議の国のアリス、小公女、宝島、シャーロック・ホームズ etc.
※小学4年生以上の漢字にふりがなつき
※本書の本文(一部除く)・脚注に、多くの方にとって読みやすいモリサワの「UDフォント」を使用しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かすみ
12
児童向けですがぜひ大人も。書店や図書館が好きで、お気に入りの作品があって、話してみたい本の登場人物がいる人へ。またディスレクシアや結婚した男性が女性側の苗字を名乗るなど、さらりと出てくるので後から気付いてハッとすることが。ティリーがアリスやアンとお喋りするなかで意見の違いがあるとき、互いの主張をするんだけど、本の登場人物はさすが(変だけど)の切り返し。/「アリスのものの見方って、すっごく変わってるよね」「それは、だれとくらべるかによると思うな」アリスはすまし顔でいった。(P.327)2023/07/04
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
ページズ書店はティリー(11歳の女の子)のおじいちゃんとおばあちゃんのお店。ティリーが書店で過ごしていると、突然「赤毛のアン」が登場して物語の世界に入り込んでしまいました。本の旅ができるティリーにおじいちゃんが、国立図書館に連れて行ってくれて、本の旅人(本の旅で迷子になったり、閉じ込められたりしないように)のことを教えてくれます。ティリーの大好きな「不思議の国のアリス」や「小公女」なども登場し、1巻のようなので続きが楽しみです。2023/10/11
はるごん
10
図書館長さんにおすすめをされたこちらの本。児童書をおすすめ?って不思議に思ってたら大人でも楽しめる内容で物語に引き込まれた。書店や名作がたくさん出てくるから本好きにはたまらない。本の中に入って登場人物と会話が出来るのも楽しい。その中にミステリーも少しあり本好きさんにはぜひ読んでもらいたい。2024/04/25
BECHA☆
9
ロンドンのページズ書店の孫娘マチルダ(ティリー)は、学期の中間休みは宿題のお気に入りの本に没入しようと思っていた。お店の中で祖父母の不可思議な行動に気付くまでは。そのうちティリーのまわりにも不思議が起こり出す。ディスレクシアだが本好きの同級生オスカーも巻き込んでティリーの謎解きが始まる。2023/05/07
Mayuko Kamiwada
7
本の世界に入って、お気に入りの登場人物と話してみたいと思ったことがあると思う。本書の主人公ティリーは古書店を営んでいる祖父母に育てられる。物心ついたときには両親がいないティリー。あるとき、『赤毛のアン』に登場するアンそっくりな女の子と出会い・・・。自分がもしティリーのような力があったら、どのお話の登場人物に会って話してみたいかと想像するだけでワクワクした。シリーズは6部作になっており、本書はその1巻だ。どのようにお話が展開していくのか今後が楽しみである。2024/03/23
-
- 電子書籍
- 名門企業 角川文庫