内容説明
ほんとはしゃべれるのにしゃべれないフリ。だからみーんなふきちゃんに悩みを打ち明ける。真剣に聞いているフリをしてるけどほんとは心のなかでおもしろがっているだけ…アイツに似てる?あなたに似てる?うそつきでいじわるなリアル・フィクション。
著者等紹介
さとうさくら[サトウサクラ]
1979年8月24日生まれ。2006年、『スイッチ』で第1回日本ラブストーリー大賞審査員絶賛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかは
36
勢いで読んでしまった。この作者は結構クセがあって、好きな人は好きだけど、駄目な人は全く駄目だと思う。私は結構好き、というか読みたくなる。この話も主人公はじめろくな人物が出てこないな、と思ったけど、まぁ、最後はよかった。言葉で表現しにくいけど、よかった。いじわる、というか着眼点は面白かった。2015/02/13
千穂
32
ふきちゃんは工場で働く普通の女の子。ある時、ストレスから話せなくなってしまう。ほんとは話せるようになったんだけど、話すのをやめて人間観察してるというか〜斜めから見て面白がってるような。2021/07/12
nyanco
12
ひらがなのタイトル、可愛い装丁。軽いタッチの優しいファンタジー系?と思って読み始めたら…。結構ブラックな作品。心因性ショックで喋れなくなったふきちゃんに悩みや愚痴を話してくる友人や知人たち。いじわるふきちゃんがにっこり笑いながら、心の中で面白がっている様が凄い。ふきちゃんの家庭は崩壊していく…。さて、どう終結させるのかと思っていたら…。心寂しい人たちを描くのがさとうさんはお上手。2009/11/07
うみろー
8
なんともシュールな話だった。何も進んでなく、誰も幸せにならなかった。主人公は誰にも興味を持たない。自分にすら無いようだった。2016/06/08
めろこ
6
喋らないふきちゃんが、心の中で笑ってるのが面白いです(笑)ユニークな人物もたくさん出てきます。「あ、こんな人いるいる」って思うような人も。結構現実味があって楽しめます。2009/10/08