出版社内容情報
不整脈のある人は、動悸・息切れ・胸苦しさといった症状のために体を動かすことをさけ、つい安静にしがちです。しかし、不整脈に限らず、心不全・狭心症・心筋梗塞などの基礎心疾患(心臓病)を抱えている場合、安静にしている人よりも運動を行っている人のほうが再発率が低く、寿命も長いことが欧米の研究で明らかになっています。例えば、心筋梗塞を発症した人は、運動を心がけることで健康な人並みの寿命を全うできることがわかっているのです。では、不整脈の人はどんな運動を行えばいいのかというと、もちろん、心臓に過度の負担をかける激しい運動は禁物です。不整脈の人には、ウォーキングなどの「有酸素運動」、心肺を保護する筋力を維持するための「軽い筋トレ」、深い呼吸をくり返す「横隔膜呼吸」、ゆっくりと全身を動かす「心臓ヨガ」などが推奨されています。とりわけ横隔膜呼吸は、自律神経の乱れを正し、脈を正常に保つ効果が期待できます。こうした運動は、運動というよりは「体操」といったほうがピッタリでしょう。本書は、脈が飛ぶ・抜ける「期外収縮」、速くなる「心房細動」「心房粗動」「上室頻拍」、遅くなる「洞性徐脈」という不整脈のタイプ別に最適な「1分体操」を一挙に公開。さらに、心不全・狭心症・心筋梗塞の治療後に行われ東北大学病院でも好成績を上げている「心臓リハビリ」、突然死を招く心房細動を80%以上の確率で根治する画期的な手術をはじめとする「不整脈の最新治療」も紹介します。不整脈の不快症状で悩んでいる人や突然死の不安を抱えている人はもちろん、その家族にも、ぜひおすすめの1冊です。
内容説明
脈が飛ぶ抜ける期外収縮、速くなる心房細動・心房粗動・上室頻拍、遅くなる洞性徐脈が改善!タイプ別1分体操一挙公開!不整脈を招く心不全、狭心症、心筋梗塞も軽快!
目次
序章 最新情報 運動不足やストレス、心肺の衰えによる不整脈の多発がいま心配で、防ぐには心臓を守る血管・筋肉と脈を調節する自律神経の強化が肝心(日本医科大学大学院教授・清水渉ほか)
第1章 不整脈の原因 あなたの不整脈のタイプ・危険度を再確認!自分に最適の自力ケア法もわかる「1分チェック」(杏林大学医学部名誉教授・石川恭三ほか)
第2章 1分体操1 不整脈の重大原因「動脈硬化」の進行を抑え高い血圧もスッと下がる!大学教授も行う血管若返り体操「1分強心ほぐし」(東京女子医科大学医学部主任教授・新浪博士)
第3章 1分体操2 脈が速くなる「頻脈性不整脈」の息切れ・動悸が続々改善!脈が飛ぶ「期外収縮」も退く!自律神経正しの「1分横隔膜ブレス」(東邦大学医療センター大橋病院元講師・坂田隆夫)
第4章 1分体操3 突然死も招く不整脈「心房細動」の発作が45%減!欧米実証のヨガ効果!胸痛や胸苦しさが消える人続出の「1分心臓ヨガ」(はしもと内科外科クリニック院長・橋本和哉)
第5章 1分体操4 動悸が気になる不整脈の代表「上室頻拍」の発作が止まる!病院の循環器科でも行う脈正し体操「バルサルバ法」(東邦大学医学部名誉教授・杉薫)
第6章 1分体操5 不整脈に潜む「心不全・狭心症・心筋梗塞」が大幅改善!悪化も再発も防ぐと評判!心肺を強める東北大学病院式「心臓リハビリ」(東北大学大学院医学研究科教授・上月正博)
第7章 生活セルフケア 起床時の動悸発作を防ぐ脈正しアロマ、不整脈も動脈硬化も退ける血管若返り入浴など「強心生活24時」(杏林大学医学部名誉教授・石川恭三ほか)
第8章 最新治療 心房細動の根治率を80%に高めた新手術、失神を伴う重度の徐脈性不整脈を除去する新治療など「病院の不整脈治療」最前線(国際医療福祉大学医学部准教授・栗田康生 ほか)
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