目次
RUMIはあえて声をあげる
路上から轟くCOMA‐CHIのエール
「赤リップ」としてのMARIA考
ことばづかいに宿る体温
日本語ラップはDAOKOに恋をした
「まさか女が来るとは」―Awich降臨
モードを体現する“名編集者”NENE
真正“エモ”ラッパー、ちゃんみな
ラグジュアリー、アニメ、Elle Teresa
AYA a.k.a.PANDAの言語遊戯〔ほか〕
著者等紹介
つやちゃん[ツヤチャン]
文筆家。ヒップホップやラップミュージックを中心とした音楽、カルチャー領域にて執筆。「ele‐king」「ユリイカ」「文藝」などの雑誌ほかメディアに寄稿。ラッパーをはじめ、宇多田ヒカルなど幅広いアーティストへのインタビューも行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅん
15
まえがきで著者が語る通り、本書はフィメールラッパーの主張を政治的には描かない。彼女たちが作ってきた楽曲・リリックの形式的な様相を伝えていき、そこに込められた「スキル」をただ記述する。各論考の重たい軽快さに惹かれつつ、Valknee、KOMA-CHIのインタビューのストレートな語りに撃たれる。圧巻は膨大な文量のディスクレビュー。一人で書かれた文章に手抜かりはなく、すべての作品に向き合ってふさわしい言葉を探す作業を想像すると、思わず頭が下がる。小説やファッションなどの文脈につなげる手腕も巧み。とにかくアガる。2022/01/31
ケー
8
少し前に買ったきり、積んでいた本。自分がそもそもラップミュージックをほとんど聞かないのだけれど、逆に、知らない世界だからこそ、強い興味を持って読めた。AwichやDAOKOはもっと聞いていきたいしベボベとコラボしたValkneeも気になる。2022/07/23
ヨシオ・ペンギン
2
サブジャンルとしてではなく、ヒップホップの中に位置付けようとする著者のねらいが伝わってくる。その中で、バトルではなく連帯というキーワードが面白いなと思った。2023/02/14
ishida
1
フィメールラッパーもいろいろいるんだなと今さらながら…2022/04/25
abeplusplus
1
ネタとはいえミソジニックなラップシーンに正面から喧嘩売ってもヒップホップ正史は正史たる歴史があるのだから、というある種の諦観から始まる。気を引き締めて読まねば。2022/02/01