内容説明
本書はノーラン監督の最高傑作との呼び声が高い映画『インターステラー』の舞台裏を、詳細に記録した一冊だ。ノーラン監督はもちろん、脚本家で監督の実弟ジョナサン・ノーラン、プロデューサーのエマ・トーマスなど主要スタッフやマシュー・マコノヒーをはじめとするキャスト陣のコメントも掲載。コスチュームデザイン、絵コンテ、魅力的なプリプロダクション要素の数々を含む素晴らしいコンセプトアートも多数紹介。さらに、科学コンサルタントを務めたノーベル賞受賞の物理学者キップ・ソーンと視覚効果スタッフがブラックホールやワームホールを可視化したプロセスも詳述。豊富な写真とノーランならではの特撮技術の解説とともに、本作に織り込まれた科学と哲学を深く掘り下げ、読者を壮大な宇宙への旅に連れ出す。
目次
1 生き残りをかけたミッション(究極の未開拓地;打ち上げ;未知なる発見の旅路;瀕死の惑星;エンデュランス)
2 星間旅行(星々を目指して;別世界;インターステラーの科学;テッセラクト・エフェクト;音楽的実験;最終局面)
著者等紹介
ヴァズ,マーク・コッタ[ヴァズ,マークコッタ] [Vaz,Mark Cotta]
編集者/映画ライター。サンフランシスコ出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぐうぐう
29
クリストファー・ノーランは、何故にプラクティカル・アプローチにこだわるのか。その理由が本書を読むとよく理解できる。『インターステラー』には特に重要なスタッフとして3人の人物が存在する。科学コンサルタントのキップ・ソーン、撮影監督のホイテ・ヴァン・ホイテマ、そして音楽を担当したハンス・ジマーである。彼らは、CGを安易に信用せずに金と時間をより使ってでも実写で撮ろうとするノーランのスタイルをとことん理解し、それを実践していく。(つづく)2023/09/15
ゆうろう
0
CGやVFXに極力頼らずに映画を作った結果、ガルガンチュア(ブラックホール)という今までに観たこともない、言語化もできないような圧倒的なヴィジュアルに到達したすごい作品。その裏側に迫ることができる本です。ある意味で言えば、デジタル技術に頼りまっくた映画よりもはるかにデジタル技術を効果的に使った映画ともいえます。2025/04/20