ボーイズ―男の子はなぜ「男らしく」育つのか

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ボーイズ―男の子はなぜ「男らしく」育つのか

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  • サイズ B6判/ページ数 371p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784866470887
  • NDC分類 367
  • Cコード C0036

出版社内容情報

マスキュリニティや男らしさの定義の狭さとは?

男らしさのルールと、男の子の感情的・社会的成長を分析した一冊。フェミニズムによって女の子たちが女らしさのありかたを広げることができるなら、同様に男の子たちも男らしさの拘束から解放されるべきではないか。

男の子たちの育て方に大きな変革が必要だと告げているのではないだろうか。



昨今のフェミニズム主義の台頭によって、女の子たちが得られる機会は広がった。

しかし、反対に、マスキュリニティや男らしさの定義の狭さについてはこれまでそれほど注目されてこなかった。

「男らしくしろ」「男の子なんだから泣くな」といった言葉に表れているように、男の子たちは、感情を押し殺し、弱みを見せず、女の子の上に立ち、互いに争わなくてはならないという、暗黙のメッセージにさらされてきた。

本書では、こういった男らしさのルールが男の子の感情的・社会的成長をいかに阻害しているのか分析。



自身も男の子の親である著者のギーザは、教育者、活動家、子どもを持つ親、心理学者、社会学者、そして男の子たち自身へのインタビューを含む広範なリサーチをもとに、マスキュリニティと男の子たちをとりまく問題を詳細に検討。

男子限定の性教育授業や少年スポーツリーグを取材し、トランスジェンダーの子どもを持つ親たちと対話し、息子とビデオゲームをしながら、性とセクシュアリティの文化的規範や男らしさの幻想が、いまの時代に大人になる彼らにどのような影響を与えているのかを語る。



生き生きとしたルポタージュと明敏な分析を通じ、ギーザが明らかにするのは、ジェンダー間の平等化を進めることは誰もがもっと自由になれることにつながる、ということ──。



「現代のマスキュリニティの限界について、そして、子どもたちや私たち自身がより良く生きるためにその限界を押し広げる方法について、幅広く、読みやすく書かれている。愛に満ちているが、感傷的ではない。

ジェンダーや人種、アイデンティティを研究する専門家はここから新しいヒントを得ることができるだろうし、私のように小さな男の子を持つ親にとっても価値ある学びが詰まっている。」

――デニーズ・バルキスーン 「グローブ・アンド・メール」紙 コラムニスト



「『ボーイズ』は、深い調査と考察のもとに書かれた一冊だ。

そしてノンフィクションとしてはかなり珍しく、ついつい読み進んでしまう。男の子を愛するすべての人にとって必読。」

――タバサ・サウジー 作家・コラムニスト

レイチェル・ギーザ[レイチェル ギーザ]
著・文・その他

冨田直子[トミタナオコ]
翻訳

内容説明

ジェンダー間の平等化を進めると、誰もがもっと自由になれる!男子限定の性教育授業や少年スポーツリーグへの取材。トランスジェンダーの子どもをもつ親たちとの対話。ビデオゲームをしながら息子と語る男らしさの幻想について。ジャーナリスト且つ等身大の母親が、現代のリアルな「男の子」に切り込む、明晰で爽快なノンフィクション。

目次

1章 男の子らしさという名の牢獄―つくられるマスキュリニティ
2章 本当に「生まれつき」?―ジェンダーと性別の科学を考える
3章 男の子と友情―親密性の希求とホモフォビアの壁
4章 ボーイ・クライシス―学校教育から本当に取り残されているのは誰?
5章 「男」になれ―スポーツはいかにして男の子をつくりあげるのか
6章 ゲームボーイズ―男の子とポピュラーカルチャー
7章 男らしさの仮面を脱いで―男の子とセックスについて話すには
8章 終わりに―ボーイ・ボックスの外へ

著者等紹介

ギーザ,レイチェル[ギーザ,レイチェル] [Giese,Rachel]
ウェブメディア「シャトレーン」寄稿編集者であり、作家・出演者としてCBCラジオでも活躍。ジャーナリストとして受賞歴をもち、LGBTQで、妻と、養子に迎えた息子とともにカナダ・トロントに暮らす

冨田直子[トミタナオコ]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

21
レズビアン家族として男の子を育てている著者が、他者加害的であり、有害なマスキュリニティを若い男の子たちが克服していくための課題と実践をレポートした本である。ジェンダー研究の学術的な見地と実体験をうまく織り交ぜているため、とても読みやすい内容になっている。マンボックス(伝統的な男らしさに結び付けられる考えや行動を描写する概念)というキーワードを軸に、暴力の加害者になり、また被害者にもなりやすい男性の問題に着目する。男性も悲しみや孤独といった情緒面を表現できるように自らを解放する必要があるという論点が面白い。2021/03/31

しゅん

15
自分は中高6年間男子校にいて、ホモソーシャル空間がなぜかとても苦手になったので、ここに書かれていることは実感としてよくわかる。アメリカにおいて、男性性と人種問題が絡み合っている場面が多く存在していることに気づかされた。2020/07/01

Schunag

13
いわゆる「アンチ・フェミ」を自認する男の子たちはこれを読むといいんじゃないかなあと思わされました。「男の子たち」のしんどさにフェミニズムの側からアプローチする一冊。ある種の女の子たちに「キモい」と嗤われたトラウマに苦しむ「非モテ」「陰キャ」(とラベリングされる)男の子たち──10代の僕もそのひとりでした──もまた、本書でいう「伝統的な男らしさ」の犠牲者であり、同じものの犠牲者である女の子たちと同じ場所に立てるはずだと思うので。2019/11/29

ハッカ飴

10
私が小さい頃から、「泣き虫」で「弱虫」であることを許されてきたのは自分が女だったからなのだ。少年がほんの小さな手を拳ににぎりしめて、傷ついた心や泣きたい気持ちをがまんしているってことに今更ながらきづかせてもらった。ジェンダーというとどうしても加害性の見えやすい女性側にたった見方が多くなってしまうけれど、少年たちの「男らしさ」「男性性」からの解放は両性がともに豊かに生きていかれることを保障することになるのだ、とほんとうにうんとかんがえさせられた。ふたりの孫・少年の行く先によりよい社会が広がりますように。2021/03/28

mimotomimoto

7
「男らしくあれ」という呪いをかけられる男の子、男性たちのつらさがよくわかった。「男らしくあるため」に、有害な男の子・男性になっていくのもわかった。フェミニズムは男の子の、男性の権利を奪うものではなく、「男らしくあれ」という呪いにかけられ苦しんでいる人を救う思想・活動でもある。一緒に闘おうよ、と心の底から思った。 男児を妊娠して不安がっている妹のためにと買ったけれど「育児本じゃないじゃん!」と言われて持ち帰ってきた。育児本ではないけれど、男の子を守るための本ではある。2019/05/01

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