内容説明
この世で最も危険で過激な音楽、そのすべてを記した叙事詩的大著。30年にわたるブラック・メタルの足跡。貴重な写真とインタビューも満載。
目次
悪の根
Venom
Mercyful Fate
Bathory
Hellhammer
Celtic Frost
ブラック・スラッシュ・ファースト・ウェイヴ
Blasphemy
Samael
Rotting Christとギリシャ・ブラック・メタル〔ほか〕
著者等紹介
パターソン,ダイヤル[パターソン,ダイヤル] [Patterson,Dayal]
英国メタル雑誌『Metal Hammer』『Record Collector』『Terrorizer』などで活躍するライター。写真も手がける
島田陽子[シマダヨウコ]
早稲田大学第一文学部英文学科、イースト・アングリア大学大学院翻訳学科卒。(株)ロッキング・オン勤務などを経て、フリー翻訳者としてさまざまなジャンルで活動
川嶋未来[カワシマミライ]
SIGHのオリジナルメンバーでリーダー。ヴォーカル、フルート、シンセサイザーを担当するほか、ギターやシタールなども演奏。90年代初め頃からノルウェーをはじめ世界のブラック・メタル・シーンと交流している。メタルに関するコラム執筆やインタビューなども行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
108
Venomを起点とするブラックメタルの30年史に強い影響力を持つ先駆的バンドを纏めた百科事典。豊富な関係者コメント、アンダーグラウンド倫理や歴史・社会的背景の掘り下げなど充実。Mayhemは別格扱いで、名が出る度に矛盾した顔が現れるユーロニモスは幅広い音楽趣味でクリエイティヴ面の解放に貢献した功績が絶大。大半はサタニズムではなく民俗文化に根差し、英国由来の演劇性とパンク精神の過激化が多様性を押し進めたようだ。従来のメタルと一線を画した実験とカオスに満ちた雄大な進化論。フランスをここまで書いた著者はオタク。2022/10/10
吉本浩紀
5
かなりの情報量で、知らないことがたくさん書かれていた。マニアなら家に置いておくべきだ。90年代、インターネットが発展していない時代のブラックメタルはまさにアンダーグラウンドで、閉鎖的なコミュニティだった。時代とともにアンダーグラウンド感が消えていくのがよく分かる。2018/08/14
takoyama
2
かなりの読みごたえ。 あまり接してこなかったジャンルで、2/3までは快調に読み進めたが後半辛くなってきた。 バンド単位に詳しい説明があり、興味があったり知識を深めたい方はぜひ 2025/02/12