出版社内容情報
豊臣秀吉の妻おねね。日本一の出世男を夫に持ちながら、最後まで庶民的な性格を失わなかったその生き方を繊細に描く長編歴史小説。
内容説明
一介の草履とりから、ついには天下人となった王者・秀吉。そして十四歳で秀吉に嫁いだ妻おねね。平凡な夫婦に見えた二人だったが、地位が上がるにつれ、次第に秀吉の浮気の虫と権力欲が頭をもたげてくるのだった…。日本一の出世男を夫に持ちながら、最後まで庶民的な性格を失わなかったおねねの姿を通し、戦国の女性たちが抱えるさまざまな問題を取り上げた長編歴史小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hrmt
29
「国盗り物語」から頭はすっかり戦国脳。お久しぶりの永井さん、登録済み作品14作目。思えば戦国時代の面白さに気付いたのも中学時代に見た大河ドラマ『女太閤記』からでした。ねね目線なので信長の冷徹さは若干ナリを潜め戦の緊迫描写もあまりない変わりに、信長の死後、調子の良さの裏で秀吉の狡猾さが際立ってくる。その姿を露わに妻に見せないのは秀吉の愛情だったかズルさだったか。人質がわりに女を差し出すのが戦国の慣いだとしても、子もないまま次々増える夫の女に、いくらおおらかな性格でもどんな気持ちだったかと思うと居た堪れない。2020/02/07
金吾
25
結婚時は惚れ抜かれていても、年がたつと共に立場が上がり、次々と増えていく側室との女の戦いという視点が大きいです。また秀吉を残虐な男としている点が面白かったです。2023/01/16
秋乃みかく
5
★★★★☆ 秀吉の妻おねねの話。歴史上の出来事よりもおねねの日常中心な感じで、軽快にサクサク読めて面白い。こういう女性目線の歴史モノも楽しくて良いですよね~。この巻は秀吉が豊臣姓になる絶頂期の頃まで。早速下巻へGo!2018/03/19
安芸あずき
3
面白い!ねねの気持ちに、ちょうどよく移入出来る。ねねが第一で釣り合ってた(?)若き日の秀吉が、出世と共にねねと溝が出来ていく家庭は寂しい…。しかも秀吉本人は溝に気付いてないんだよなあ。それがまた…。下巻いってきます。2014/05/13
yokkin
1
あっという間に天下人の妻に、寧々から見ると何か実感がわかない。2022/08/25
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- 電子書籍
- 貴族から庶民になったので、婚約を解消さ…