内容説明
日本人的集団意識、日本的汎アニミズムは、日本の技術文明化を促進し、経済大国への道を開いたのだが、経済成長の陽気な気分に民衆を夢中にさせ、祭りの御輿のように、皆が声を掛け合って仕事に集中したので、世界中が驚嘆するようなスピードで経済大国として出現することになった。民衆レベルでは御輿が日常化したような「オマツリ社会」が日本を代表する姿となったのである。「オマツリ社会」は世界が注目するとともに、日本にとっても歴史的に新規な現象であったから、本書でもこれを考察・研究して記述することにした。
目次
第1部(「日本的集団意識」の設定と確認;「日本的集団意識」の起源と本質;日本的精神としての「こころ」 ほか)
第2部(人類に対するギリシア・キリスト教的ロゴスの重要度や役割は、変化してきているようだとの世界の観念の中で、日本文化の役回りはどうなのかとの考察)
第3部(教養についての一考)
巻末随想
著者等紹介
徳武邦男[トクタケクニオ]
長野県生まれ。旧制松本高等学校・京都大学卒業後、東京の化学系企業に勤める(1952‐1993年)。常々市井の自由人として世界古今の文化を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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