内容説明
『霊異記』は、平安時代に神や鬼や物怪が関わってあらわされた、世にも不思議な物語。この物語は昭和・平成時代、現代の都市伝説とも言える現代版「日本霊異記」である。
目次
昭和・平成の霊能者
蛇が巫女に化けた話
土蜘蛛物語
未来夢物語
著者等紹介
丸谷いはほ[マルヤイハホ]
1945年5月29日奈良県吉野郡白銀村(現五條市西吉野町)生まれ。会社勤務の傍ら仏教や神道を独学。2005年4月佛教大学文学部入学(通信課程)。2009年3月同上同学部卒業。4月皇學館大学神道学専攻科入学。6月同上中途退学後「やさか工房」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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moon-shot
3
奈良県の五條、吉野を舞台にした伝奇小説。三輪神社同様に山を御神体とする高天彦神社、葛城吉野の山中に点在した銅鉱山、山中にひっそりと佇む銅魔王権現、戦前に産声を上げた十輪寺の走り弁天(今の辯天宗)、天理教から分離した天輪教等、実在する土地や宗教も現れて語られる物語は興味深い。ただ、五條出身の作者は実生活上もいくつかの新興宗教と関係があったようで、架空の宗教団体を設立する最終話は、リアリティがあるものの読んでいて危うさも感じられます。後書きではフィクションですと断っておられますが、その辺はちょっと抵抗あり。2024/06/01
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