目次
第1章 義仲の快進撃
第2章 平家の都落ち
第3章 孤独な風雲児・義仲
第4章 一谷の合戦
第5章 重衡、維盛の最期
第6章 屋島の戦い
第7章 壇ノ浦の戦い
第8章 義経の栄光と挫折
おわりに 平家潅頂巻 壇ノ浦で生き残った平徳子の往生
著者等紹介
木村耕一[キムラコウイチ]
昭和34年、富山県生まれ。富山大学人文学部中退。エッセイスト
黒澤葵[クロサワアオイ]
平成元年、兵庫県生まれ。筑波大学芸術専門学群卒業。日本画専攻。イラスト・マンガ制作をする日々(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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eg
18
シリーズ3で、ついに完結してしまった。。木村耕一さんの平家物語は解説や系図などが途中途中にあったりするので読んでいて混乱する事もなく比較的わかりやすかったです。シリーズ通して感銘を受けたのは斎藤実盛の生き方、行動が終始かっこよかった。斎藤実盛の兜と直垂をこの目で見たい!!また違う方の平家物語も読みたいなぁ。。2020/06/01
メープル
16
3巻、登場人物がだんだんわからなくなり息子に解説してもらいながら、なんとか読了。それぞれの気持ちを考えると、心が苦しくなる場面も多かった。全く知らなかった「平家物語」をぼんやりとでも知る事ができて良かった。2022/02/28
カピバラ
14
二巻に引き続き戦で、老若男女が次々に命を失っていくさまに、虚しさと悔しさを感じます。敵陣の年の頃16、7の少年の首をとらねばならなかった武者の迷いと葛藤も描かれていました。自分の息子と変わらね年の子。この子の親はどれ程悲しむことだろう。それでも自分が討たねば後ろからやって来ている仲間の誰かが討つ。それならば自分の手で討ち弔ってやろう。苦しい‥。争いの絶えない時代の中でも人と人の情深い繋がりにしみじみさせられる場面もありました。意訳で読めてよかったです。でなければ、一生読めなかったかもしれません。2021/02/03
パット長月
12
超大作「平家物語」の意訳版。作りは角川文庫のビギナーズクラシックに似ているが、前面に仏教的人生観を押し出した(広い意味での)宗教書という印象だが、原著も娯楽本であるはずがなく、当然仏教的人生観を背景に記述されたものであろうから、まさにこれが原著の趣旨に沿った要約版といえるのではないか。三分冊ではあるが、あっという間に読め、かつ、宗教的人生論的観点から要領よくまとめられているせいか、「平家物語」の全体像を把握できたような満足感を得られる。読み終えて、しみじみ…という感じである。原著に移行する人も多いのでは。2021/09/26
乱読家 護る会支持!
4
意訳で楽しむ平家物語シリーズ。 最終巻の(3)は、木曾義仲の挙兵から、一谷の戦い、屋島の戦い、壇ノ浦の戦い、義経の挫折まで。 『祇園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり。 娑羅双樹の花の色、 盛者必衰のことわりをあらわす。 おごれる人も久しからず。 唯春の夜の夢のごとし。 たけき者も遂にはほろびぬ、 偏に風の前の塵に同じ。』 平家物語の有名な一節ですが、 勝てば将軍、負ければ賊軍。 まさに歴史は「盛者必衰」。2023/08/11