内容説明
平清盛は、政治家としても、武将としても、優秀な人物だったからこそ、短期間で平家を急成長させることができたのです。しかし、人間は煩悩のかたまりです。地位、名誉、権力を握った清盛が、欲や怒りにまかせて「悪行」を重ねる姿が『平家物語』に描かれています。父と反対に、長男の重盛は沈着冷静で、バランス感覚があります。清盛が常軌を逸することをやりかけると、父を諌める役割を演じてきました。「跡継ぎの重盛がいる限り、平家の未来も安泰だろう」と、周囲から思われていました。果たして、重盛は、平家を支えていけるのでしょうか。
目次
第二巻に入る前に 「忠ならんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠ならず」
第1章 灯籠の大臣の願い
第2章 以仁王の乱
第3章 宇治橋の合戦
第4章 伊豆の頼朝、挙兵
第5章 富士川の戦い
第6章 入道死去、経の島の土に
著者等紹介
木村耕一[キムラコウイチ]
昭和34年、富山県生まれ。富山大学人文学部中退。エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メープル
17
中1息子と。。。歴史が好きな息子にわからない所を聞きながら(*^^*)2巻はとても心が痛む。。。挿し絵や、写真がやはり綺麗でその時代を思い描きながら読めます。早く3巻も借りてこよう。2022/01/31
カピバラ
11
諸行無常の響きと盛者必衰のことわりが全編に貫かれています。平家が繁栄し平 清盛が権力の座を一族で独占し、それを守ろうと必死になるあまり、愚かな戦をし邪魔者は島に流し様々な人の恨みをかいます。平家の繁栄は僅か20年あまりで崩壊し清盛は妻、弟、子供、孫など一族の全てを敵に殺されてしまうのです。戦で 無数の若者の命が奪われていく様に無念、虚しさを覚えます。平安時代の平均寿命へ30才~40才だったと言われています。人生は現代の私達よりずっと短かかったのかと思うと、諸行無常がより一層胸に響いてきます。2021/01/24
みるく
6
清盛の長男、重盛はいい子なのに…‼︎2020/02/13
TITO
5
清盛が悪者に描かれている意味を心に刻まみました。 義経はまだ、登場しませんでした。2019/09/30
なたた
4
平家物語に最後まで登場する、後白河法皇「日本国第一の大天狗」と頼朝は呼んだそう。悪業の恐ろしさを伝える役=平清盛、悪業の父清盛を誡める長男重盛。うー。だんだん人間関係が複雑になってきた。写真がとてもきれい。2022/02/19
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