内容説明
バイエルンのメルヘン王は何を食べていたのか。ノイシュヴァンシュタイン城をはじめ壮麗な城を築いた王の食生活とは。真夜中の正餐、ヴァーグナーの世界を再現した人工洞窟での食事、謎の死を遂げた日の献立など、料理人ヒアナイスが宮廷厨房から目にしたルートヴィヒ2世の思い出を綴る。
目次
宮廷入り
王
宮廷厨房
オルゴール
山への小旅行
リンダーホーフ城
王の好物
ホーエンシュヴァンガウ城とノイシュヴァンシュタイン城
ヘレンキームゼー城にて
フェルンシュタインにて
国家委員会
深刻な事態
ご病気のオットー王の金の器
一八八六年六月一三日
「うまいこと騙さねば」
新たな主人
皇帝に仕えて
別れ
著者等紹介
ヒアナイス,テオドア[ヒアナイス,テオドア] [Hierneis,Theodor]
1868年ミュンヘン生まれ。14歳で料理人見習いとして宮廷厨房に入り、ルートヴィヒ2世の料理人を務める。王の死後ベルリンに移り、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の宮廷厨房で勤務。1901年よりミュンヘンにてワイン商をかねた高級食材店を経営。1953年に回顧録Der K¨onig speist:Erinnerungen aus der Hofk¨uche K¨onig Ludwigs 2.von Bayernを出版。同年に84歳で死去
森本智子[モリモトトモコ]
ドイツで11年間生活。帰国後、ドイツ農産物振興会日本事務所に勤務。2010年に独立し、現在にいたるまでドイツの食品・食文化を普及するための活動に従事。2011年にはドイツ、ドゥーメンスアカデミーにて日本人初のビアソムリエ資格を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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