内容説明
キリン、牛、無数の手形…、彼らはなぜ描き、残したのか。太陽に閉ざされた空間に描かれたラスコーやアルタミラと違い、太陽光が当たる明るい場所に描かれたサハラの岩絵の謎に迫る―。
目次
第1章 サハラ砂漠を目指す(首都トリポリに降り立つ;サハラ砂漠への扉セブハ;なぜサハラ砂漠にやって来たのか?;研究フィールドとしてのフェザーン;古都ジェルマとガラマンテス人)
第2章 アカクス山地の岩絵群(アカクス山地へと向かう;男たちの砂漠の夕べ;サハラ砂漠で描かれた原始絵画;岩絵・線刻画のカンバスの持つ意味;先史時代のサハラ砂漠の動物たち)
第3章 世界の原始絵画遺跡(原始絵画を研究する意味;世界各地の原始絵画;人類は絵画を描き続ける;西方世界・文化との出会い;アフリカの原始絵画と絵の文法;壁画における空間表現の意味)
第4章 古代エジプト文明とサハラ砂漠(ナイル世界における古代リビア人;サハラ砂漠最東端の古代エジプト文明;シーワ・オアシスとアレクサンドロス大王;ジェルマのピラミッド群;北アフリカ沿岸部における古代エジプト文化の名残)
第5章 文明の光は西方のサハラ砂漠から(ヒエラコンポリスの第100号墓に描かれた彩色壁画;ジェベル・エル=アラクのナイフハンドル;家畜としてのウシの重要性;ウシのやって来た道;アシュートのタサ文化とバダリ文化)
おわりに(アンリ・ロートを越えて;サハラ砂漠に三顧の礼;文字の代わりとしての原始絵画)
著者等紹介
大城道則[オオシロミチノリ]
1968年、兵庫県に生まれる。1992年、関西大学文学部卒業。1997年、バーミンガム大学大学院古代史・考古学学科修士課程修了。1999年、関西大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。現在、駒澤大学文学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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