出版社内容情報
多様化,グローバル化,労働人口の減少など産業構造の変化を背景に増加傾向にある「外国人児童」。地域によっては,複数名以上の児童生徒が1クラスにいる学校もあります。大きな問題を抱えずに日本の文化や社会に適応をする子どもたちもいれば,なじめない子もいます。彼らの学校での生活はどんな様子なのでしょうか。どんな教育や支援は行われているのでしょうか。
本書は,外国にルーツをもつ子どもたちや保護者などの大規模調査や描画検査,心理検査を通して,子どもたちのこころの内面に迫った本です。子どもたちは幸せなのでしょうか? 親は子どもたちにどんな未来を歩ませたいと考えているのでしょうか? どんな夢や希望を持っているのでしょうか?
多くの教職員や学校ボランティア,支援者たちに読んでもらいたい心理学からの提案です。
内容説明
多様化、グローバル化、労働人口の減少など産業構造の変化を背景に増加傾向にある「外国人児童」。子どもたちはどんな夢や希望をもっているのでしょうか?親は子どもたちにどんな未来を歩ませたいと考えているのでしょうか?子どもたちは幸せなのでしょうか?この本は、外国にルーツをもつ子どもたちの学校生活についての心理学的な調査や臨床心理支援をもとに、子どもたちの心のありようや現実を“ウェルビーイング”をキーワードに解き明かし、よりよい未来につながる提言を行ったものです。子どもたちや保護者などの大規模調査や描画検査、心理検査を通して、子どもたちのこころの内面に迫った本書は、多くの教職員、支援者たちに読んでもらいたい1冊になりました。
目次
第1部 子どもたちの学校生活は幸せだろうか―日本語能力・ウェルビーイング・国際比較(保護者の描く子どもの未来―子どもの幸福を願う親の心;QOL(クオリティ・オブ・ライフ)にみる学校生活の満足感―心理学的質問紙から見えること
描画に見る学校生活の実際―動的学校画に描かれた友達・先生そして自分
対人葛藤場面における解決方法から見えること
国際比較にみる子どもたちの主観的幸福感―子どもたちの幸福感の国際比較:日本人・日本在住外国人・フィンランド人・モンゴル人 ほか)
第2部 外国にルーツをもつ子どもたちを支える(スクールカウンセラーがみる子どもたちの日常;子どもたちの学校生活をささえるチーム支援;本当に発達障害児だろうか?―アセスメントの方法;多文化を受け入れる教室を目指して―多文化を包摂する力の発達と教室の目標構造;フィンランドに住む外国にルーツをもつ子どもたちと学校生活―現地調査から ほか)