内容説明
退院支援とは、入院患者が自宅に戻るときに行われる医療、介護、福祉などを駆使した総合的なサポートのことである。本書は、その退院支援の実際を熱く刺激的に描いたものである。退院のために、患者本人と家族、医療チームとで幾度もカンファレンスを開き、患者の気持ちに沿いながら行うのが理想だが、現実はそうではない。理想に近づくにはどうしたらいいのか?ナラティヴの考えを主軸に新しい退院支援を進める著者が、自ら実践する支援を描く。
目次
第1部 私が退院支援に取り組むようになったきっかけ(対人援助に関わる私の原体験;「退院支援研究会」発足までの道のり ほか)
第2部 退院支援研究会の活動(退院支援を取り巻く環境;「発足式」の様子と、参加者から寄せられた言葉 ほか)
第3部 整形外科のリハビリテーション医として行なった私の退院支援ほか(成年後見申し立ての経験;退院支援と地域連携に関する当院の取り組みと課題 ほか)
第4部 母と子のアンビバレンスが退院支援に及ぼす影響(「心を妄想する」;「エディプス・コンプレックス」と「阿闍世コンプレックス」 ほか)
著者等紹介
本間毅[ホンマタケシ]
1957年生まれ、1984年杏林大学医学部卒。日本整形外科学会専門医・同学会運動器リハビリテーション認定医、日本リハビリテーション医学会認定臨床医、対人援助学会理事、退院支援研究会代表。現在は、新潟県の新発田リハビリテーション病院に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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