内容説明
この本は、発達障害の子どもの大きな課題となっている「性」と「人間関係」を多くの事例と当事者および周辺者のインタビューをもとにわかりやすく解き明かしたものです。友だちづくり、恋愛、性の問題、勉強、仕事、人間関係…これらにまつわる悩みや課題。発達障害をもつ子どもたちも、定型発達の子どもたち同様に、その時はやってきます。まわりの大人や支援者はどうしたらいいのでしょうか?この本はそんな問いにヒントをくれる1冊です。
目次
「発達障害のある子ども」と「関係」について―概論
発達障害のある子どもをもつ親が感じる子どもとの関係
発達障害のあるきょうだいとの関係:きょうだいの視点から「姉の巻」
発達障害のあるきょうだいとの関係:きょうだいの視点から「妹の巻」
発達障害のある子どもの友だち関係
発達障害のある子どもの恋愛事情と恋愛感情の表現方法
発達障害のある子どものトラブルを引き起こす性行動とその対応法
発達障害のあるおとなの人の恋愛はどうなっているのか?
自分自身をどう理解し受け入れ、つきあうか
大学生から就労の時期に経験するリアルな社会の人間関係
社会の中で家族や支援者とどう関係を作りながら生きていくのか
著者等紹介
川上ちひろ[カワカミチヒロ]
岐阜大学医学教育開発研究センター併任講師。保健師、看護師、養護教諭、臨床発達心理士。名古屋大学大学院医学系研究科博士課程修了、博士(医学)。岐阜大学医学教育開発研究センター助教を経て、現職。専門は、医療者教育(多職種連携医療教育、医療面接、学生支援など)、特別支援教育における性教育など。NPO法人アスペ・エルデの会のディレクターとして、長年発達障害の特性がある子や保護者に関わる。「性と関係性の教育」ということで、性に関する教育方法について広めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。