内容説明
子どもの成長過程で出合うさまざまな困難(不適応)―アタッチメントの形成不全や虐待、学習症(LD)・注意欠如・多動症(ADHD)・自閉症などの発達障害、いじめや不登校―をいかに支援するか。本書は、長く自閉症者の脳機能研究やスクールカウンセラー等教育相談に携わってきた著者が、生物・心理・社会の視点から子どもの発達と困難を明らかにし、その支援のあり方を探った。子どもの健やかな成長と家族および社会の幸福に寄与することを目指す発達臨床心理学の入門書。
目次
第1章 発達臨床心理学の対象
第2章 コミュニケーションと対人関係の発達
第3章 発達における遺伝と環境の相互作用―発達のしくみ
第4章 アタッチメントの形成と障害
第5章 発達と障害
第6章 限局性学習症と注意欠如・多動症
第7章 自閉症の情報処理
第8章 学童期・思春期における心の発達と学校不適応
第9章 発達臨床とアセスメント
第10章 社会の変化と発達臨床
著者等紹介
谷口清[ヤグチキヨシ]
文教大学教授。教育学博士、臨床心理士。1974年、東京教育大学心理学科卒業、1981年東北大学教育学研究科博士後期課程退学。秋田大学助教授・教授、東京慈恵会医科大学教授を経て2005年より現職。専門は生理・神経心理学、発達心理学、発達臨床心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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