内容説明
落書きをヒントに発想され、幼児から高齢者まで3,000人を超える人々に描いてもらった自画像のフィールド研究から生まれた「自分描画法」。この臨床活用から基礎調査までの全貌をまとめたのが、本書『自分描画法の基礎と臨床』です。自分描画法は、クライエントの心の質的分析に役立つ心理査定道具という面だけではなく、心理面接をスムーズにしたり、クライエントの自分への振り返りを比較的短時間に、かつ大きな抵抗もなく深められるという特性をもちます。心理療法そのものとフィットしたアセスメント法である本法を詳解したこの本は、読者の日常の臨床に大きな影響を与えることでしょう。
目次
1章 自分描画法創案の背景
2章 自分描画法の枠組み
3章 落書きの心理臨床
4章 自分描画法の臨床発達
5章 自分描画法の臨床基礎
6章 “思い”の特質―心理療法の視点から
7章 対話分析法
8章 自分描画法の臨床事例
付録 自分描画法記録用紙
著者等紹介
小山充道[コヤマミツト]
1952年3月生まれ。専攻:臨床心理学専攻(心理療法、カウンセリング)。1977年3月弘前大学教育学部卒業。1979年3月大阪教育大学大学院教育学研究科修士課程修了(教育学修士)。1983年3月北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。教育学博士(北海道大学;1990年)。1989年1月臨床心理士(公益財団法人臨床心理士資格認定協会登録385号)。1996年4月University of South Florida大学院客員研究員(リハビリテーションカウンセリング専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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