内容説明
「もういいわよ、こんな人生。死んだほうがマシ。」―患者の絶望的な言葉に引きずられ、失いかけた看護師を続ける意欲。その葛藤を乗り越え辿りついた、自分なりの“続ける理由”。今“続ける苦しみ”を抱く、医療者・患者・すべての人へエールをおくる現役看護師イラストエッセイ。
目次
春 私の気持ちはわからない
夏 看護師は白衣の悪魔?
秋 この世に生を受けておめでとう
冬 私たちがここにいる
エピローグ 再び、春
著者等紹介
仲本りさ[ナカモトリサ]
1991年生まれ、大阪府出身。神戸大学医学部保健学科看護学専攻を卒業後、看護師として働きながら病院での出来事や自身の看護観を綴った絵日記をインスタグラムで発信し、多くの看護師の共感を集める。初の著書『現役看護師イラストエッセイ 病院というヘンテコな場所が教えてくれたコト。』(2018年)の出版以降、絵の仕事、WEBでのコラム連載、講演会でのトークなど、活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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どあら
39
図書館で借りて読了。息子と同じ学年の西田くんのお話にウルウルきました…(/_;) 健康で自由に動けて、大学やバイトへも行ける幸せを噛みしめてほしいな…と。2021/03/09
ふじ
26
総合病院ナースの絵日記第2弾。今回は先輩となり業務も増え、時に厳しい場面も描かれる。人の生死や生きる質に関わるからこそ、責任も重大だし、仕事で受けるダメージも大きいだろう。助産師の性教育についての言葉が心に刺さった。巻末にはコロナの冒頭の空気も少し描かれている。感想は、コロナがなくともただでさえ負荷がある仕事をしている現場に、自分の不注意で仕事を増やすようなことはしてはならないなと。自分や家族の健康管理を意識して毎日を過ごそうと改めて思いました。2021/01/17
aloha0307
25
シリーズ2作目 看護師4年めの仲本さん✿ 難しい状況の患者さんが抱く”今日を生きることの苦しみ”がひたひたと迫ってきました。助産師:あかりさん 産婦人科は、「おめでとう」が溢れてる科のはずが...人工妊娠中絶 の諸場面はとても辛く、読み進めるのが難しかったです。「医療者は病気になった人の治療のためだけにいるんじゃなくて、その人の人生を大切にするためにいるってことを忘れないようにしたい」 この言葉に頭が下がり下がり...2020/11/22
ごへいもち
23
メンタルストレスがすごい、辛いなぁ。読友さんご紹介本。2021/09/03
こばゆみ
10
前作ではボロボロ泣かされたけど、今作では「泣いてる場合じゃない!」みたいな強さを感じた。イラストや文字に温かみがあるので、「治らない患者さんとどう向き合うか」等々重いテーマを扱っていても押し付けがましくなく気軽に読めるのがとても良い。最後のコロナ関連の絵日記、明るく描かれていても医療従事者の葛藤に心が痛む…2020/10/28