目次
1 年貢をめぐる領主と郷村の対立と契約(南北朝期円覚寺造営料所化と常陸国小河郷地頭・百姓の闘い―「指出」拒否と地頭・百姓との関係において;室町期東国村落における年貢請負契約の成立とその意義―熊野那智山覚園寺領常陸国酒依荘・郷)
2 郷と宿の構造と機能(享徳の乱と鑁阿寺領武蔵国戸守郷―用水・減免・戦乱について;中世東国の宿の構造と検断職―常陸国新治郡田宮宿を中心に)
3 用水と入会地の管理と紛争(戦国期東国の用水普請と郷中談合―武蔵・甲斐・下総・陸奥を事例に;戦国期常陸国信太荘の山野入会地紛争―土岐氏権力と郷村の自力救済)
4 郷村の鎮守と地域的結合(戦国期常陸国佐竹領の郷村構造と民衆の動向―殿原・おとな・百姓・家風;戦国期常陸・下総の境目地域における郷村連合の成立―豊田郡宗任神社の「御水帳」の分析を通して)
中世東国村落史のまとめと研究状況
著者等紹介
高橋裕文[タカハシヒロブミ]
1948年茨城県に生まれる。1970年國學院大学文学部史学科を卒業。茨城県立水戸ろう学校、大子第一高等学校教諭を経て、2008年東海高等学校を定年退職。2010年茨城大学大学院人文社会科学研究科修士課程修了。2017年國學院大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(歴史学)。現在、茨城県那珂市史編さん専門委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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