目次
1章 福井県(えちぜん鉄道;福井鉄道;京福電気鉄道)
2章 石川県(北陸鉄道;尾小屋鉄道)
3章 富山県(富山地方鉄道;万葉線;黒部峡谷鉄道;加越能鉄道;三井金属鉱業神岡軌道;関電トンネルトロリーバス)
著者等紹介
牧野和人[マキノカズト]
1962年、三重県生まれ。写真家。京都工芸繊維大学卒。平成13年より生業として写真撮影、執筆業に取り組み、撮影会講師等を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えすてい
8
北陸の私鉄はその多くが廃止された。北陸の場合はモータリゼーションによるものが圧倒的に多い。インターバンのような私鉄路線・観光路線も少なくなかったが、車には勝てなかった。特に石川県は北陸鉄道の路線の多くが消え去った。富山県では富山ライトレールと富山地方鉄道が合併し一体化した運用になるが、東海地方以上に壮絶な「車社会」とどう共存できていけるだろうか。2020/02/27
ハル牧
4
戦前戦間期の陸上交通事業調整法や陸運統制令に伴い誕生した北陸鉄道や富山地方鉄道、福井鉄道、京福など、その誕生背景が近く、規模も大きい私鉄がかつて多数存在した北陸だが、東海圏を超える国内屈指の車社会の進展に伴い大部分は廃線に追い込まれた。しかし北陸新幹線開業に伴い、例えば富山では市内の路面電車や黒部〜宇奈月温泉の鉄路が果たす役割は拡大し、金沢では市内電車の復活を望む声が出るようにもなった。数年内には新幹線が福井、敦賀に達する予定であるが、そこでまた、北陸の公共交通機関を巡る新たな変化が生まれることであろう。2021/02/23