出版社内容情報
隠密廻り・萬七蔵は水戸藩留守居役の下役・淡井某の探索をすることに。下役の死が、悲劇に繋がっていく――。人気シリーズ!
内容説明
北町奉行所の隠密廻り同心萬七蔵は、失踪した水戸家の勘定方・淡井順三郎の行方を探るよう密命を受ける。探索の過程で七蔵は、深川門前仲町の子供屋の亭主、博龍と出会う。深い絆で結ばれた博龍と、辰巳芸者の吉次、その姉で、鍛冶職人のお蝶。淡井の失踪は三人の生き様と絡み合い、非情にも彼らの運命を変え、大きく事態を動かしてゆく。傑作シリーズ第八弾!
著者等紹介
辻堂魁[ツジドウカイ]
1948年高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社に勤務。退職後、本格的に執筆業に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
93
シリーズ8作目 2021.02発行。字の大きさは……中。 北町奉行所隠密廻り方同心・萬七蔵の活躍を描いた物語です。 此度は、失踪した水戸徳川家勘定方・淡井順三郎の行方を探るように北町奉行が萬七蔵に命じる。探索していくと深川一の辰巳芸者・吉次とその姉で鍛冶職人のお蝶が絡んでくる。そして、淡井が失踪したと思しき日に、お蝶と吉次の母の水死体が発見される。物語は、この二つが、絡まって行く。 【読後】 お蝶と吉次を中心に、いくつもの物語が絡まって、最後には、上手く終わって行く。上手い終わり方にもって行ったと思う。2021/04/09
とし
84
夜叉萬同心「お蝶と吉次」 8巻。う~ん何故か今回は北町奉行所隠密廻り同心夜叉萬同心(萬七蔵)何時もの活躍は薄かったのでは、深川門前仲町の子供屋の亭主、博龍と辰巳芸者の吉次さん、その姉のお蝶さんの印象しか残らなかった。2021/04/03
真理そら
49
久々に萬さんに会って嬉しかったけれど、お蝶と吉次が魅力的すぎて萬さんが影薄だったのが少し悲しい。2021/02/12
ぶんぶん
18
【図書館】「夜叉萬同心」シリーズ、第八弾! といっても、夜叉萬の活躍はほとんど無い。 そもそも、探索の引っ掛かりが水戸家の頼み事。 単に探索しても、からくりは明らかにしないとの頼み事。 調べて行くうちにお蝶と吉次という鍛冶屋と芸者がストーリーの主軸に。 敵討ちに敵討ちをぶつけるのは、いささかやり過ぎの感がある。 最後の斗島半左衛門と吉次の縁組も取ってつけた感じ。 もっと、夜叉萬らしさの出る荒々しさを希望します。 このストーリーなら「読売屋」シリーズでも良かったかも・・・2021/07/01
woo
8
どちらかと言うと傍流かと思ってた「夜叉萬同心」シリーズ。真面目に読むと結構しっかり書き込まれてて、同作家の他の作品ではルビを振ってる難解な単語がルビ無しだったり、ルビはあっても検索しないと分からない単語も多く、おかげでいつもの2倍の時間楽しめた(笑)必ずしも明るいお話ではないけど、収まりも無理がなく中々✌️2021/02/17
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