東ドイツ ある家族の物語―激動のドイツを生きた、四代のファミリーヒストリー

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東ドイツ ある家族の物語―激動のドイツを生きた、四代のファミリーヒストリー

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  • サイズ 46判/ページ数 344p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865980899
  • NDC分類 946
  • Cコード C0022

内容説明

帝政、共和制、ファシズム体制、占領体制につづいて、東西への分裂を経て統一に至るまで、六回もの体制変換が行われた20世紀ドイツ。アウシュヴィッツで殺害された共産主義者の曾祖父。フランスに亡命しパルチザンとして闘い、東ドイツではジャーナリストとなった祖父。「第三帝国」では小ナチとなり、東ドイツでは小スターリンとして生きたもう一人の祖父。ナイーヴで社会主義の理想に忠実だった母。常に東ドイツに批判的だった父。そして政治に無関心だった著者。

目次

プロローグ 僕の祖父ゲアハルト
店舗の家―僕の家族
秘密―母アンネの子ども時代
確信―新聞社でのインターンシップ
告発―体制とのせめぎあい
ストリートチルドレン―父ヴォルフの子ども時代
不良少年―ヴォルフの青春
ルーツ―二人の祖父
ベルリン国立オペラ劇場―ゲアハルト一家フランスへ亡命
警告―キッチンボーイからレジスタンスへ
拷問―ゲアハルトの逮捕
敵―パルチザンへ、そして共産党員に
勝利者―ドイツ軍の降伏
玩具―ナチ党員になった父方の祖父ヴェルナー
日記―ヴェルナーの捕虜生活
痛み―ヴェルナーの帰還、そして社会主義者に
疎外―ゲアハルトとDDR国家
衝突事故―僕とDDR
異議申し立て―順応か抵抗か
同行者―アウシュビッツで死んだ母方の曾祖父
信仰告白―西ドイツへの憧れ
春の兆し―DDR体制終焉の気配
シュプレヒコール―壁崩壊前夜

著者等紹介

レオ,マクシム[レオ,マクシム] [Leo,Maxim]
1970年東ベルリン生まれ。作家。脚本家。ジャーナリスト。ベルリン自由大学とパリ政治学院で政治学を学び、1997年より2017年まで『ベルリーナー・ツァイトゥング』紙編集者。同紙に20年近くコラムを連載。2002年に独仏ジャーナリスト賞、2006年に優れたジャーナリストに授与されるテオドーア・ヴォルフ賞を受賞。2011年、『東ドイツ ある家族の物語―激動のドイツを生きた、四代のファミリーヒストリー』出版に対しヨーロッパ出版賞受賞。現在ベルリン在住

木畑和子[キバタカズコ]
1947年東京生まれ。成城大学名誉教授。1970年東京女子大学卒業。1975年ミュンヒェン大学留学。1981年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。専門はドイツ現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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どんぐり

77
ナチス政権下の祖父・曽祖父世代、東西ドイツが分断されていた父親世代、ドイツ統一が成立した著者の4世代にわたる東ドイツのファミリー・ヒストリー。母方のユダヤ系の曽祖父は収容所で亡くなり、その息子の祖父は17歳でフランス・レジスタンスに加わって闘い、戦後ドイツに帰国してDDR(ドイツ民主共和国:東ドイツ)建国にかかわる。父方の祖父は元小ナチで、後に小スターリン主義者になる。一見、相交わることのない祖父の世代を中心にナチスに翻弄され、東ドイツの国家体制に組み込まれていった家族。→2023/10/11

TATA

37
友人から紹介され一読。東ドイツのある家族の四代にわたるファミリーヒストリー。ナチ党員になった祖父、そしてもう一人の祖父はフランスに亡命。戦後を迎え祖国は分裂、凄まじい時代の変遷とそれに奔走した家族の日々。改めて東独国民の背負った宿命の大きさに驚愕する。何年か前にベルリンに行った時に東独博物館に行ったが、展示物はまるで昭和村のようで、ノスタルジーを想起させるもの、東独時代とはそんなものなのかと思ったものだけど、この作品からは往時の過酷な日々の生々しさが伝わります。2023/04/20

紙狸

19
2022年刊行。09年刊の独語原著の邦訳。著者は家族史研究者。1970年生で東ドイツで育ち、「ベルリンの壁」崩壊を体験した。この本は、主に2人の祖父、母親と父親の人生を描いた。ドイツでベストセラーになったという。西ドイツ出身のドイツ人たちが、東ドイツについて実はよく知らなかったことに気づいたからなのか。母方の祖父はユダヤ系で、フランスのレジスタンスで活動し、共産党入党。戦後は東ドイツを選択した。こういう東ドイツ人もいたのだと感じ入った。邦訳は読みやすく、事実関係のチェックもしっかりしている。2023/09/10

荒川ながれ

8
2022/11/7初版 アルファベータ―ブックス2,500円+税 図書館。著者はマキシム・レオ1970年東ベルリン生まれ。ユダヤ系の母方の祖父ゲアハルトが抗ドイツレジスタンス、父方の祖父ヴェルナーがドイツ兵として戦争に参加し、フランスで捕虜だったこと。好きなところは、祖父のレジスタンスの武勇伝。ヴィシー政権下のマルセイユのグランドホテルで働いたこと。マキシムのDDR政権下での海外旅行。シュタージの監視国家だったこと。あっけなく壁が崩壊し、国がなくなる。ドイツ民主共和国は西ドイツの資本主義に飲み込まれる。2023/04/22

HaruNuevo

8
DDR(旧東独)のとある家族、そのルーツはナチ、反ナチパルチザン、ユダヤ人と立場全く異にする複雑なものであった。そんな家族3代にわたるファミリーヒストリーを通じて、DDRという今はなき国家が市井の人々にとって、非常に複雑かつ微妙な意味を持っており、共産圏崩壊に伴う解放という単純な図式では描ききれないものであったことを、毒蛇に示してくれる。良書であった。2023/03/20

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