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内容説明
帝政、共和制、ファシズム体制、占領体制につづいて、東西への分裂を経て統一に至るまで、六回もの体制変換が行われた20世紀ドイツ。アウシュヴィッツで殺害された共産主義者の曾祖父。フランスに亡命しパルチザンとして闘い、東ドイツではジャーナリストとなった祖父。「第三帝国」では小ナチとなり、東ドイツでは小スターリンとして生きたもう一人の祖父。ナイーヴで社会主義の理想に忠実だった母。常に東ドイツに批判的だった父。そして政治に無関心だった著者。
目次
プロローグ 僕の祖父ゲアハルト
店舗の家―僕の家族
秘密―母アンネの子ども時代
確信―新聞社でのインターンシップ
告発―体制とのせめぎあい
ストリートチルドレン―父ヴォルフの子ども時代
不良少年―ヴォルフの青春
ルーツ―二人の祖父
ベルリン国立オペラ劇場―ゲアハルト一家フランスへ亡命
警告―キッチンボーイからレジスタンスへ
拷問―ゲアハルトの逮捕
敵―パルチザンへ、そして共産党員に
勝利者―ドイツ軍の降伏
玩具―ナチ党員になった父方の祖父ヴェルナー
日記―ヴェルナーの捕虜生活
痛み―ヴェルナーの帰還、そして社会主義者に
疎外―ゲアハルトとDDR国家
衝突事故―僕とDDR
異議申し立て―順応か抵抗か
同行者―アウシュビッツで死んだ母方の曾祖父
信仰告白―西ドイツへの憧れ
春の兆し―DDR体制終焉の気配
シュプレヒコール―壁崩壊前夜
著者等紹介
レオ,マクシム[レオ,マクシム] [Leo,Maxim]
1970年東ベルリン生まれ。作家。脚本家。ジャーナリスト。ベルリン自由大学とパリ政治学院で政治学を学び、1997年より2017年まで『ベルリーナー・ツァイトゥング』紙編集者。同紙に20年近くコラムを連載。2002年に独仏ジャーナリスト賞、2006年に優れたジャーナリストに授与されるテオドーア・ヴォルフ賞を受賞。2011年、『東ドイツ ある家族の物語―激動のドイツを生きた、四代のファミリーヒストリー』出版に対しヨーロッパ出版賞受賞。現在ベルリン在住
木畑和子[キバタカズコ]
1947年東京生まれ。成城大学名誉教授。1970年東京女子大学卒業。1975年ミュンヒェン大学留学。1981年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。専門はドイツ現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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