内容説明
問題解決力や創造性の出発点ともなる「クリティカル・シンキング」。論理的な議論や意見表明に必須の要素、根拠、論拠、裏付け、反駁、限定、主張。これらを系統的に統合(システム化)したトゥールミン・モデルの活用。クリティカル・シンキングを実例による解説と豊富なドリルで鍛える。
目次
第1部 クリティカル・シンキングの基本を知ろう(今なぜクリティカル・シンキングなのか―「ポスト真実」に対抗して;クリティカル・シンキングとは;クリティカル・シンキングにトゥールミン・モデルを活かそう;トゥールミン・モデルとコンテクスト;さまざまなトピックをトゥールミン・モデルで考えてみよう ほか)
第2部 クリティカル・シンキングを実践しよう(「根拠」に関するクリティカルな眼;「論拠」に関するクリティカルな眼;「裏付け」に関するクリティカルな眼;「反駁」に関するクリティカルな眼;「限定」と「主張」に関するクリティカルな眼)
著者等紹介
椎名紀久子[シイナキクコ]
千葉大学・名古屋外国語大学名誉教授。ボストン大学大学院修士課程修了(M.Ed)、千葉大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了(博士(学術))。専門は英語教育。英語CALL教材の開発やCEFR‐JのリスニングCAN‐DOの作成と効果の検証に携わった。現在は、日本語と英語によるクリティカル・シンキング養成のための指導法開発と教材制作に取り組んでいる
後藤希望[ゴトウノゾミ]
名古屋外国語大学准教授。英国ロンドン大学学士(社会学及びコミュニケーション学)、レスター大学修士(メディア学)修了。内容分析を専門にする傍ら、得た情報を批判的思考で検証・考察し、的確に情報発信する技法のコースを学内外で行っている。また、1989年から現在に至るまで、主にNHKの報道情報番組制作(オリンピック・パラリンピック等)に携わっている
森川セーラ[モリカワセーラ]
千葉大学大学院国際学術研究院准教授。英国University of Sheffield(BA,Japanese Studies),Aston University大学院(MSc in TESOL)。英語教育(English for Academic Purposes and Current Affairs)を専門とする一方、大学の英語教育にクリティカル・シンキングを導入したカリキュラムの開発とその教材作成に取り組んでいる
南塚信吾[ミナミズカシンゴ]
千葉大学・法政大学名誉教授。国際学修士(東京大学)、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在は一般社団法人やまなみ付属世界史研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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