内容説明
何事につけ不精で面倒くさがり屋なので、生前整理なんて考えも及ばない。それより私は生きるだけで必死なのである。ある時は強く、ある時はやさしく、ある時はさ迷って―。自由人、高橋三千綱の本領がここにある。
目次
第1章 今は呑みたい
第2章 愉しく生きる知恵
第3章 大切な人への思い
第4章 いまの自分と、いまいる場所
第5章 いさぎよく生きる
第6章 あらためて、“自由”を考える
第7章 強さとは何だろう
第8章 未来は何色かな
著者等紹介
高橋三千綱[タカハシミチツナ]
1948年1月5日、大阪府で作家・高野三郎の長男として生まれる。2歳より東京杉並で育つ。サンフランシスコ州立大学創作科、早稲田大学第一文学部を中退。テレビ局員、ホテルマンを経てスポーツ紙記者在職中の74年『退屈しのぎ』で第17回群像新人文学賞を受賞。以後、作家に専念。78年『九月の空』で第79回芥川賞を受賞。2021年8月17日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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博多のマコちん
3
8月に死去した高橋三千綱の、この20年間各誌に掲載された随筆集。1編が短く、じっくり書いた随筆というより思いつくまま気ままに筆を運んだ「雑文」集といった趣かなぁ・・。高橋三千綱のいろんな思いが垣間見える。 体調が悪いのに体を痛めつけるように呑み続け、それを自虐的に誇っているような生き方は自分には理解できないが、年代が近いこともあってその存在は身近に感じてきた。最後の数年間に書かれたものには、落ち着いた筆致のものも交ざっており、目次に〇をつけたものを中心に時々読み返したいと思う。2021/12/23