目次
第1章 人生とは何か?
第2章 学ぶこと、遊ぶこと
第3章 わが最良の友、動物たち
第4章 弱虫の生き方
第5章 命のぬくもりを考える
第6章 老い、そして、死
著者等紹介
遠藤周作[エンドウシュウサク]
1923年東京生まれ。慶應義塾大学仏文科卒業。十二歳でカトリックの洗礼を受ける。1955年『白い人』で芥川賞を受賞。日本の精神風土とキリスト教の問題をテーマにして数々の名作を執筆、また狐狸庵山人を名乗りユーモア小説や、軽妙なエッセイで女性たちの圧倒的人気を博す。1966年『沈黙』により谷崎潤一郎賞を受賞。1970年ローマ法王庁から勲章受章。1995年には文化勲章を受章。1996年9月29日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スリーピージーン
18
狐狸庵せんせいの著作から名文を抜粋し編集されたもの。なるほどとうならされ、また洗練されたユーモアのエッセンスという感じです。まだ私は死を意識したことはないし、死は怖いものという感覚だけど、年を重ねて人生をこんなふうに一段上に考えられるようになりたい。余裕と厚みを感じ面白いと同時にありがたい内容だった。2017/12/12
スリカータ
12
昔読んだことがあると思ったら、新装改訂版とのこと。遠藤周作さんが亡くなったのは24年前。四半世紀近く経つのに、全く古臭さを感じずに心に響く。思えば高校大学時代は、遠藤周作さんや三浦綾子さんなどキリスト教文学を好んで読んだ。私はクリスチャンではないけど、その作品は多感な時期の指針になっていた。今読んでも共感の嵐。遠藤周作さんの生の声が聞きたくて、寂寥感…。2020/06/28