内容説明
世界四大文明(メソポタミア・エジプト・インダス・黄河)よりも、1万3000年も前からあった縄文文明。数々の証拠が、驚異の事実を物語る。世界はなぜこれほどまでに「日本人のルーツ」を隠したがるのか?その真相に迫る。
目次
はじめに 歴史教科書では教えない縄文文明
第1章 なぜ縄文文明は1万4000年も続いたのか?
第2章 海洋民族だった縄文人
第3章 遺跡から見る縄文と諸外国
第4章 ねずさんの「新・縄文文明」講義
第5章 古事記・日本書紀に見る縄文の面影
おわりに 現代に生きる縄文の叡智
著者等紹介
小名木善行[オナギゼンコウ]
昭和31年生まれ。上場信販会社を経て、国史啓蒙に関する執筆活動家として活躍。日本を知るための私塾「倭塾(わじゅく)」を運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すしな
36
149-22.縄文時代の出土品は棟方志功や岡本太郎と言ったアーティストもインスパイアしていると聞きますけど、土偶とか土器の形もどことなくコミカルで、見ていて愉快な気持ちになりますよね。14000年前から始まる縄文時代ですが、火山が大噴火したり、温暖化で住んでいた陸が消えたりといろいろ切ないことが1万年の間では起こってきたわけですが、それでも楽しくやろうという気概が神話や国旗などからも垣間見えるという話題がありましたけど、そういう火を絶やさないように次世代に繋いでいきたいですね。2022/10/28
さばずし2487398
36
そもそも弥生式土器と縄文の火焔式土器では、完成度、難易度、センスが明らかに桁違いに見えるのになぜ後者が時間的に前で「原始的」だったのか謎だった。そして縄文が原始的なんて飛んでもない話で、有り得ない技術で家を作り(磨製石器があった)稲作も始めていて(稲作は大陸でなく列島→大陸か?)調和というスタイルで平和な時代を一万四千年も続けた今より遥かに人格高い人々の営み、が近年の学説になっていると言うではないか。これらの前では『四大文明」も覆り正に縄文文明だと。なのに当の日本の教科書は『近隣諸国条項』とい文字数 2022/06/15
ミライ
34
「教科書に書いてある縄文時代の記述は間違っている?」近年の考古学発見からわかった「本当の縄文時代」について考察された一冊。日本の縄文時代が、いかに高度な技術を有して高い精神性を持っていたのかが語られる、古事記と日本初期を基に縄文時代が考察されている部分が面白かった。教科書とは違う内容が書かれていて、真実はどうあれ面白かった(従来とは別の視点をもつのはいいこと)。日本の歴史について、新たな視点を持ちたい人にオススメ。2022/07/19
静かな月を見てる
10
人類史の上流にある文明は縄文文明として日本に興っていたと声高に主張してもいいのではないかな。縄文の遺跡からは武器が出土しないことや、磨製石器が使われていた事実などはとても興味深い。文字も稲作もこっちが先だったのでは? 歪められてしまった縄文時代を世界中に正しく知らしめたい気持ちになった。2023/11/30
まいさん
8
1万年以上続いた縄文時代。縄文時代について、様々な事実から従来とは違う視点と自由な想像で考察している本書。正しい正しくないは置いておいて、こんな考え方もあるのかと面白かった。2023/01/05