内容説明
人間の脳は、利己的な「大脳新皮質」と、利他的な「伝統脳」からできています。現代人は利己的な思考に走り過ぎてきたのです。本来、素粒子から生物に至るまで、宇宙にあるすべてのものにはつながり合おうとする力、「絡合力」が働いています。特に、日本人にとって分断された利己的な生き方は、自然ではないのです。絡合力で、力強い日本はかならず蘇ります!
目次
はじめに 常に搾取されてきた日本人に残る、幸福への道
1 日本人はいつまでだまされ続けるのか!?
2 人間を野獣にしてきた現代教育
3 「力こそ正義」をふりかざす人々
4 野蛮な人たちの罪状とマスコミの大ウソ
5 天皇陛下と日本人
6 彼らはなぜ平気でウソをつくのか
7 「絡み合う力」こそ、生き残る力
著者等紹介
武田邦彦[タケダクニヒコ]
1943年東京都生まれ。工学博士。東京大学教養学部基礎科学科卒業後、旭化成工業ウラン濃縮研究所所長、芝浦工業大学工学部教授、名古屋大学大学院教授を経て、2007年に中部大学総合工学研究所教授、2015年に同特任教授。世界で初めて化学法によるウラン濃縮に成功し日本原子力学会平和利用特賞を受賞、内閣府原子力委員会および安全委員会専門委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミライ
33
「絡合力(繋がり合う力)」という日本人らしい力を発揮して、世の中を生き抜く方法について解説された一冊。人間の脳には、利己的な「大脳新皮質」と、利他的な「伝統脳」があるが、現代人は「伝統脳」に偏りがちであり、日本人が元々持っていた利己的な生き方を取り戻し、再び力強い日本を取り戻す手法が伝授される。世界の歴史を学ぶことで、マスコミや権力者などの言葉に惑わされずに、物事を多角的に見るヒントが詰まっている。2022/07/12
ムーミン
32
youtubeでいつも聴いていることをまとめた本でしたが、じっくり大事に読みました。日本人が大切にしてきたものが世界標準になって欲しいです。2022/02/20
すしな
17
041-22.個人主義の社会では自分中心の思考になってしまい、それで幸せになれるといいのですが、他者との軋轢を生んで苦しむことも多いんじゃないのかなと思います。男性と女性とかマジョリティとマイノリティとか属性で分けて対立軸を設けるのも同じように不幸を生んでいるんじゃないのかなと。適当に絡み合えるパーソナルスペースの場所と大きさを見つけるのが混沌とした時代でも楽しく生きていけるコツなのでしょうね。SNSやマスメディアがその役割を果たしてくれるといいのですけど、分断を加速させる負の面が目立つなと。2022/05/01
小木ハム
13
日本人は当たり前だと思ってるけど、海外から見たら日本の治安の良さは「普通じゃない」。何故なのか、もっときちんと研究すべきだろう。で、その要因のひとつが絡合力(つなげる力)ではと思い手に取ったのが本書。大陸は地続きなので他民族間の争いが多く、結果、大脳皮質優位(=自分や身内さえよければいい・利己的知性)に、日本は島国で自然災害が多く、協力し合わなければ生き延びられないので伝統脳(=利他的知恵)優位になったのでは。しかし敗戦後の教育により利己教育が刷り込まれ続けている→2024/07/21
魔王
10
虎ノ門ニュースで仰られたことがまとめられていて、とても勉強になりました。子供の教育に格合を盛り込んでいきたいと思います。日本人が日本人らしさを取り戻すようみんなに見てほしい本です。2022/05/08