出版社内容情報
時は19世紀、アメリカから蒸気船に乗って、あこがれのヨーロッパへ―
「若草物語」で一躍人気作家となったルイザ・メイ・オルコットが、妹と友人の三人で出かけた
女性だけの大周遊旅行が、いきいきとよみがえる!
旅先の体験をもとにした旅行小説『ショール・ストラップス』を初邦訳。
「若草物語」ローリーのモデルとなった青年との出会い(『わが少年たち』より)と、
妹メイの描いた旅先のスケッチも収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かしこ
7
女子3人の長期のヨーロッパ旅行。ラヴィニアことルイザは自由の国アメリカ出身であることを誇りに旅先で知り合うヨーロッパ人と交流する。スイスで同じ宿に逗留したポーランド人の美しい少年は戦争で体を壊していて、気の毒に思ったラヴィニアは親身で世話をしてやり親友になる。 フランスでは母親の言いなりでほとんど会ったことのない男と結婚する娘にびっくりするやら呆れる。船に酔い、買い物をして、関税で揉めて、エネルギッシュな旅行記。2025/03/27
NAGISAN
4
『若草物語』の著者「ルイザ・メイ・オルコット」の旅日記。ルイザはアメリカ・ニュ-イングランド在住。1865年7月~66年と70年4月~71年6月の二度、ヨーロッパ旅行をしている。『ショール・ストラップス』はフィクションと称しているものの、現実に経験し感じたものが記述されている。3人の個性の異なったアメリカ女性が、旧弊の残るヨーロッパを活き活きと伝えてくれる。岩倉使節団の前の時代に、当時稀ではなかったという、女性だけの旅行というのには驚きだ。アメリカの凄さ。内容は弥次喜多道中+お目付け役(ルイザ)かな。2024/10/22
をとめ
1
図書館2025/01/01