内容説明
およそ百年前、アルゼンチンに渡った一族の取材を通して、“ふるさと”を離れて生きる人間が、“居場所”を見つけるまでの長い旅路をたどる。
目次
第1部 恵子(多生の縁;行く道の選択;ブエノスでの新生活;原家の四世代生活;踏ん張るつらい日々;修の病気)
第2部 時のながれ(変化のとき;それぞれの道たくましく;老計・死計;人生の帳尻)
第3部 子供たち(転機;子供たちの「いま」;日本から来た嫁;「居場所」と「ふるさと」)
著者等紹介
篠田顕子[シノダアキコ]
1943年8月、第二次大戦中、疎開先の大阪府下の田舎町で生まれる。戦後、小学5年より海運会社勤務の父親の転勤により、香港、アルゼンチン、ロンドンと国内外を移り住む。1966年、国際基督教大学(ICU)を卒業後米国人と結婚し、アメリカ、チリ、オーストラリアなどで約15年間生活。最終的に日本を「居場所」と定めて1980年代前半に帰国以来、同時通訳者としてNHKの報道番組や国際会議の通訳を務めて現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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