ナマコは平気!目・耳・脳がなくてもね!―5億年の生命力

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  • サイズ 46判/ページ数 168p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865813951
  • NDC分類 484.9
  • Cコード C0045

出版社内容情報

ないないづくしのしぶとい生きざま!

海の底にぼってりと横たわるナマコ。馴染みはあるけれど、あれが何かと聞かれれば、「……何だろう?」となってしまう人も多いのではないだろうか。

本書では、そんな謎多きナマコを物語+解説のかたちで徹底解剖。ナマコには目も耳も心臓も脳もないが、海の底でひっそりと、りっぱに生きている。ナマコの摩訶不思議な生きざまは、いままでの私たちの考え方を超えた視点を示してくれる。せわしない現代人に贈りたい科学読み物。

★カラー口絵8ページ!本文64ページカラー!

内容説明

脳も、目も、耳も、鼻も、心臓もない!内臓を吐き出しても、皮膚を溶かしても、体が2つにちぎれても問題なし!ないないづくしのしぶとい生きざま!

目次

海底へ
アルマータ姉さんとの出会い
ナマコたちの共感
海の底のおそうじやさん
脳ないない
マナコ、5億年の歴史
海の生き物の小さなクッキーとマリンスノー
おだやかなものにも毒がある
アルマータ姉さん、まっぷたつ
ナマコたちのダンスパーティー:真っ暗闇の世界へ
ふわふわ泳ぐユメナマコ
宇宙のような深海
南国の海へ
クロナマコのお化粧
冬眠ならぬ夏眠
赤色の美しいアカミシキリ
ニセクロナマコのねばねば攻撃
シカクナマコの護身術
ジャノメナマコもねばねば攻撃
ナマコは快適物件
ウミヘビのようなオオイカリナマコ
コッペパンのようなハネジナマコ
人間の争いとナマコの危機
バイカナマコ、花ざかり
流れ藻にのって
地上へ

著者等紹介

一橋和義[イチハシカズヨシ]
1972年、鳥取県米子市に生まれる。神戸大学大学院修了。東京大学医学部附属病院臨床研究ガバナンス部助教。URAとして臨床研究に関する支援業務に従事している。学生の頃からマナコの生理・生態の研究に没頭し、現在はナマコの音受容の研究等に取り組む。その他にも音楽療法やサイエンスコミュニケーション、心理学など幅広い領域で研究やアウトリーチ活動を行っている。マナコの生態を歌にした「なまこも~ど」をYouTubeなどで公開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

37
読み友さんの感想を読んで(失恋の痛手でナマコの研究を始めた)ってどういう意味だろう?と不思議に思い取り寄せました。…臨床研究って…え?お医者さんなのかな?それとも本当にナマコだけ研究されているんだろうか…?専門的なのにたおやかな関西弁を話すアルマータ姉さんに導かれ、気づけば不思議な世界にどっぷりつかってしまいましたよ、ええ。2024/07/22

ハイちん

16
ナマコの生態を物語とコラムを通して分かりやすく解説している。かなり読みやすい本なのに読書の習慣が失われて久しく読むのに時間がかかった。ただ久々に一冊読み通すことができたことが嬉しい。ナマコはウニやヒトデの仲間で心臓も脳も目も耳もない。敵に襲われた際は内臓を吐き出したり、身体を真っ二つに自切したりする。時間を掛ければ内臓は再生するし、二つに別れた身体はそれぞれ再生し2体に増える。キャッチ結合組織でできた皮膚はストレスを受けると固くなるが、度を越したストレスにさらされるとドロドロに溶ける。なんともすごい生物だ2023/08/19

kuukazoo

12
タイトルがすごい。失恋して海の底に沈んだホモ・サピエンスの「ぼっちゃん」がマナマコの「アルマータ姉さん」に出会いさらにナマコの仲間たちを紹介されその驚くべき生態について学んでいく、という設定で、登場生物はなぜか全員京都弁と大阪弁ちゃんぽんである。ナマコはストレスかかると内臓を肛門から排出してしまう(ほどなく再生する)。敵に捕まったら皮膚だけ切り離して逃げ(ほどなく再生する)、魚毒を出して身を守る。胴体を2つに切られても2個体となって生きる。等々驚きの連続で楽しく読んだ。来世ナマコでもいいかもと少し思った。2023/11/14

海星梨

8
テンション高い、謎関西弁のストーリー部分が最初はウザくてついていけないが、まぁ、十分も読んでれば慣れる。ヒトデクモヒトデの方であらかた予習済みというか、あんまり目新しい情報はなかったかもしれない。泳ぐユメナマコくらい?2023/09/09

renren

6
ナマコの研究者による、寸劇仕立てのナマコ紹介本。プラナリアが再生するのは学校で習ったが、ナマコなど両断しても頭側・お尻側の2体が再生するとは思わなかった。海底の砂の表面の僅かな有機物でエネルギーを得、ストレスや威嚇で内臓を全部吐き出しても、皮膚をはがしても、自切しても、二重結びに結ばれてもじわじわと再生する、脳も目耳もない生物。地球って生命ってすごい。2024/02/20

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