出版社内容情報
昭和の天才作家。初めて明かされる凄い生涯。
大下英治氏が師と仰ぐ梶山季之の人間と作品を描いた長編書き下ろし。多数の関係者にインタビュー、文字通り渾身の作品であったが、ある事情により出版にいたらなかった未発表作品(未亡人が原稿をみて出版に難色)。
梶山季之は1930年(昭和5年)朝鮮京城(ソウル)に生まれ、45歳で夭折。波乱万丈、破天荒、文字通りの無頼派作家。早書き超多作で、所得番付(作家)で松本清張、司馬遼太郎を押さえて一位になったこともある。
内容説明
名作『黒の試走車』『赤いダイヤ』『李朝残影』を世に問い、早書き超多作で、所得番付(作家)で松本清張、司馬遼太郎を押さえて一位になったこともある孤高の作家の壮絶人生!
目次
まえがき 「梶山季之の季節」への頌歌
第1章 天才ルポライター
第2章 引き揚げ者
第3章 黒の試走車、赤いダイヤと李朝残影
第4章 ミスター・エロチスト
第5章 永遠の未完成品
著者等紹介
大下英治[オオシタエイジ]
1944年、広島県に生まれる。広島大学文学部を卒業。「週刊文春」記者をへて、作家として政財官界から芸能、犯罪まで幅広いジャンルで旺盛な創作活動をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まつうら
42
梶山季之と同じ広島県人であり、かつては週刊文春のトップ記者を務めた著者。敬愛する大先輩「梶山季之の季節」を書き記そうとした著者の意気込みを感じる作品。いちばん印象が強いのは美那江夫人の存在。この夫人なくしては、創業期の週刊文春を支えるトップ屋は誕生しなかったし、梶山の流行作家としての人生もなかった。夭逝した直後、妻である前に作家梶山の名誉を守るべく行動した姿もとても立派。いま振り返るならば、太く短く燃え尽きようとした梶山の人生。そんな生き方を一番理解していたのは、皮肉にも美那江夫人なのかもしれない。合掌。2023/02/11
shiai
12
昨日図書館で借りてきた大下英治「最後の無頼派作家 梶山季之」を今朝読みはじめたら、これが止まらない。幼少期の満洲での暮らしなどあまり興味のわかないところは斜め読みして、一気に読み終えた。ああ、そうか、いまの自分はノンフィクションを求めていたのか。 そういう気分だったのだ。ウクライナやガザのニュースをたくさん見て、記事や論考も読んで。それから脚を痛めて家で長時間過ごして。 https://blog.goo.ne.jp/fa2019/e/d3c08c6714fbc3b25c46b72dc90a893d2024/02/25
てらさか
2
ご本人が足フェチだったとか嫉妬心が強かったとか、新たな個人情報(?)が知れたので、読んでよかったです。しかしそういう交友関係だったのかと思うと、ちょっと複雑。2023/02/17
snakedoctorK
1
とことん人を愛した男。それが無頼ということだ。あまりにも早すぎる死だ。 梶山季之先生の本を読んでみよう。2025/03/14
takao
1
ふむ2024/11/27
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- 和書
- 象徴天皇の発見 文春新書