出版社内容情報
「もやし」の漢字があるってた?
漢字は、「象形」「指事」「会意」「形声」「仮借」「転注」の6つの方法(「六書(りくしょ)」という)が基本となってつくられている。形、意味、読みなどの影響を受け長い年月をかけて発展し、現在の形になった。また、古代の中国人は、可能なら漢字一個で、ありとあらゆる現象、存在を書きたいと思っていた。だから「手首」を示す漢字がある。くしゃみは「嚏」と書く。当然、新しい漢字がどんどん生まれる。途中で意味が変わったり、意味や読みがわからなくなってしまった謎漢字もある。私たちが思い込んでいるものとはまったく異なる意味をもつ字もある。漢字は生き物なのだ。
本書は40の部首ごとに「一般的な漢字」と「知らなくてもいい漢字」を解説。さあ、漢字探偵になった気分で、漢字の謎を解読しよう! 漢字の成り立ちがわかると、さまざまなうんちく・教養も身につく。漢字がもっともっと楽しくなる。
内容説明
古代の中国人は漢字一字で森羅万象を表したいと願った。さあ、漢字のおもしろ解読に挑戦!明解すぎるうんちくが身につき、楽しくなる漢字の世界!
目次
序(漢字文化圏のひろがり;六書―漢字を分解して解読する方法 ほか)
壱(口部―音・言葉を出すパーツ;亠部―卦算冠とも読みます ほか)
弐(尸部―人の死体や人体の姿;山部―高く、険しいさま ほか)
参(戈部―武器や戦争にルーツがあるもの;手(〓)部―手の組み合わせさまざま ほか)
肆(水(〓)部―水や河川にまつわるもの
火(〓)部―火や燃え上がるほのお ほか)
著者等紹介
山口謠司[ヤマグチヨウジ]
1963年、長崎県に生まれる。大東文化大学文学部教授。博士(中国学)。大東文化大学大学院に学ぶ。1989年よりイギリス、ケンブリッジ大学東洋学部に本部をおいて行った『欧州所在日本古典籍総目録』編纂の調査のために渡英。以後、10年におよびスウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、イタリア、フランスの各国図書館に所蔵される日本の古典籍の調査を行う。その後、フランス国立社会科学高等研究院大学院博士課程に在学し、中国唐代漢字音韻の研究を行い、敦煌出土の文献などをフランス国立図書館で調査する。著書には『日本語を作った男』(集英社インターナショナル、第29回和辻哲郎文化賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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